おおきく振りかぶって

第25話「ひとつ勝って」

DVDのおまけで入ってそうななんて事のない話。しかしこれまでとは一変した夏の空気感が心地よく、 何気なく流れていく時間を十分に堪能することができた。後日談系としてはまあよく出来てるんじゃないかと。しかし肝心の三橋と他のメンバーのすれ違いはあん…

第24話 「決着」

きーみーのーいたなーつーは、とおいゆーめーのなかー♪というわけで決着の場面にふさわしく気合の入ったコンテ・演出で、十分に満足の出来る出来だった。しかししばらく試合自体以外のドラマにご無沙汰だったので、敵味方両方ともどんな事情だったのか忘れて…

第23話 「ゲンミツに」

なんだろう。あんなに大好きだったおお振りが終盤間近になってかなりどうでも良くなってきている自分がいる。前半は三橋の謎の解明や新しいチームの形成など、試合描写以外にいろいろなイベントが盛り込まれていたのだが、後半はひたすらストイックに試合描…

第22話 「防げ!」

「でも、結果的に打ったから、俺の勝ちだぜ。」三橋の投球が読まれてパカパカ打たれて一同蒼白、みたいな展開があるかと思えば、そうでもなくまたもや運の良し悪しで進んでいく展開。相変わらず人物描写も少なく、淡白すぎる作り。悪くはないのだが、初期の…

第21話 「もう一点」

あれだけ粘って、アニメとしても時間をかけて描写した田島が三振し、大したこともなさそうな水谷がラッキーでヒットをうつという、なんとも脈絡のない展開。面白さというよりただただリアルさだけが印象づけられる。これまでじっくりと描かれてきた、三橋の…

第20話 「逆転」

「マウンドには、隠れる場所、ない。」前回は桐青の実力で見も蓋もなく動転に追いつかれたわけだけれど、今回は運のよさと失投が原因で逆転につながってしまうという、相変わらず予想のつかない展開で非常にリアリティがある。その辺プロットの荒っぽさがい…

第19話「桐青の実力」

口を隠すっていうのは、アニメーション的にどうなんでしょうか。あまりにもあっけない逆転に野球の身も蓋もなさを感じた。全然ドラマチックでないその逆転劇が異様なリアルさを醸し出している。でも作画が乱れればその分リアリティが落ちるのはしょうがない…

第18話 「追加点」

なんだか飽きてきた。大好きな作品に対してこういうことを言うのは抵抗があるが、そう感じてしまったものはしょうがない。戦略の掛け合いなどは面白いは面白いんだが、いつも似たような感じで慣れてきてしまい新鮮さを感じない。ストーリーの変化も少なく、…

第17話 「サードランナー」

今回のラストの結果は、今回の話の全体の流れから言ったらそうはならないはずで、本当に試合進行が予測不能。しかも次回のサブタイは「追加点」と、このまま山場もないまま試合が終わってしまいそう。構成的にも相変わらず工夫がなく、ほとんどのシーンがBGM…

第16話 「あなどるな」

「レンレンっていうな。」最初の方の練習試合のときはあまりにも試合が理屈に沿って予定調和的に進んでしまうのが、次に何が起こるかわからないという緊張感をなくしているように思ったけど、今度の試合は結構恣意的な進み方をさせているようで、予測不能な…

第14話 「先取点」

「今日はきっと、今まで最高のピッチングができる。」ほとんど一回分しか進んでないのに一試合分のドラマがあるような、実に密度のある作り。単なるヒットやアウトがまるで一試合の一番重要なシーンであるかのように描かれていて、いかに野球の試合の一瞬一…

第14話「挑め!」

抽選会に始まって数話間引っ張りに引っ張ってようやく試合開始。試合の準備期間は試合に比べれば明らかに退屈な描写ではあったが、だからこそ選手たちと一緒に地道な練習を重ねて来てようやくその時が来た、っていう感じがする。久しく感じたことのないドキ…

第13話 「夏大開始」

選手たち、監督、応援団、マネージャー、選手の家族、敵チームと、関係する様々な人たちの思いが丁寧に描かれていて、早く試合が始まって欲しいというもどかしさを感じながらも、試合にまつわる人たちの一体感が感じられて感動的で、さらにそれだけいろいろ…

第12話 「応援団」

今回の後半は特にエピソードもなくダラダラと練習の日々を見せているだけで、かなり退屈さを感じたが、このアニメがこのような表現を行うのは、恐らく現実の時間を表現したいからだと思う。普通物語においては、物語にとって重要なシーンだけを繋げて構成さ…

第11話 「夏がはじまる」

先週に引き続き試合外でかつ予定調和の展開で、試合のころに比べると明らかにテンションが下がっているのを感じた。こういう裏事情まで丁寧に見せてリアリティを見せたいのはわかるし、アニメとしてそれを見せるのには成功してると思う。しかし、マンガの場…

第10話 「ちゃくちゃくと」

いつも話しが面白すぎてあまり気付かないが、三橋が感情移入できるキャラかというと、意外とそうでもないように思う。今回のチームメイトを誕生日によんだことがばれてどぎまぎするところなんかは、表現したいことはよくわかるんだけど誇張しすぎのせいであ…

第9話 「過去」

このアニメは常に人間関係の基本を自己中心的な利害のぶつかりあいにおいていて、そこには嘘がないからリアルである、とこれまでも書いてきたが、この場合も榛名と阿部の関係はそれぞれの自分にとっては正しい倫理的な考えの衝突であって、そして結局のとこ…

第8話 「スゴイ投手?」

前の試合で信頼関係が築かれたかと思ったら、もう阿部のことを疑い始めてる三橋。他人とわかりあうということがいかに難しいかがよくわかる。このわかりあえなさが奇妙に感じるのは、最近のアニメやマンガが安易に他人との理解をさせすぎてしまっているから…

第7話 「野球したい」

前半の試合の部分は相変わらずお互いの読み合いが面白かった。田島がヒットを打つ直前ににCMに入るところなどは、理屈からまったく先の予想がつかず、次にどうなるかわからないドキドキ感を味わえた。でも結局はどっちが勝ってもハッピーエンドという流れに…

第6話 「投手の条件」

あえて文句をいうのならば話があまりにもきれいに図式的に進んでいってしまっていること。阿部が完全に打者の心理を読んでヒットを打たせないことや、美星の選手達が三橋以外のピッチャーを知らないこと、阿部の複雑な予想を他の人間が当たり前のように読ん…

第4話 「プレイ」 & 第5話 「手を抜くな」

非常に面白い。まず演出方針として、常に試合の自然時間に乗せて、それぞれのキャラの主観を移動していくという方法がとられている。普通物語では物語に必要な時間だけを描いて、重要でない時間は省略するものだけど、このアニメでは試合内ではそういった省…

第3話 「練習試合」

現在のマンガ・アニメ的な世界ではキャラの間の完全な共通了解が成立しているか、それを成立させることが物語のゴールになっている。どこぞの学生寮の住民にしろ、部活動の仲間たちにしろ、「わかりあえる」という幻想が作品内では完全なものとして存在して…

第2話 「キャッチャーの役割」

あれ、マネージャーは?今回は三橋と阿部と監督の心理的な駆け引きは面白いんだが、ところどころで奇妙な電波を発していてなんだか変な感じ。特にリアルで面白いのはこのそれぞれのキャラがそれぞれの即物的な利害で動いていて、無根拠な友情や信頼、人間的…

第1話 「ホントのエース」

原作未読。動画に頼らず脚本と演出で場の空気を見せる方針は好感触。冒頭の中学時代の三橋の試合のシーンはメンバーの表情や理解なだけのプレー場面を次々と映していくことによって、三橋を圧迫する空気が非常に良く表されていて良かった。構成としても、説…

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