第20話 「逆転」

「マウンドには、隠れる場所、ない。」

前回は桐青の実力で見も蓋もなく動転に追いつかれたわけだけれど、今回は運のよさと失投が原因で逆転につながってしまうという、相変わらず予想のつかない展開で非常にリアリティがある。その辺プロットの荒っぽさがいい方向に作用しているように思う。

ある程度アニメを見慣れてくるとほんのわずかな伏線で先が見えてしまうわけで、こういうのはありがたい。

なんというか三橋の野球に対する情熱が、単なる無表情の全身を移すカットから伝わってくるのがすごい。なぜかといわれるとよくわかりませんが。この作品が全体として伝えたいなにものかがあるとすれば、それは完璧に表現されてるんじゃないかと思う。