2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

最終話「スクールデイズ」

スプラッタっていうからもうちょっと爽快感のあるラストを期待してたんだけど、気持ち悪さしか残らない映像だった。例えばソフォクレスのオイディプス王は、父を殺して母を妻にしていたことがわかったとき、オイディプスは狂乱の中で自ら両目を潰してしまう…

Poeta nascitur, non fit.

詩人は作られるのではなく生まれるもの。

第25話「ひとつ勝って」

DVDのおまけで入ってそうななんて事のない話。しかしこれまでとは一変した夏の空気感が心地よく、 何気なく流れていく時間を十分に堪能することができた。後日談系としてはまあよく出来てるんじゃないかと。しかし肝心の三橋と他のメンバーのすれ違いはあん…

第75話「仕事のグチは家でこぼさず外でこぼせ!」

最近の銀魂は力を入れてる回(特に長編)とそうでない回の差がはっきりしていて、今回は自らそのことを認め開き直って適当に作られた回のよう。さすがに見てていやになって来た。その分次回以降ものすごいものが見られるのだろうからしょうがないのはわかっ…

第26話 「月とペンギン」

「私の、彼氏。」確信犯的なエヴァのパロディだった本作も、ラストはエヴァとは正反対に予定調和的にきれいにまとめてきた。エヴァ風のラストをいくらか期待してたので少し残念ではある。内容的にはよくわからないのもあるし、たぶん大して見るところもない…

第26話 「飛び出して、藍蘭島」

音楽と作画に頼り切った普通の劇場版アニメのような作り。美咲の声優が全然声優っぽくないのがなおさら劇場版っぽい。ただ劇場版アニメと違うのは、これまでの話の積み上げが薄いことで、いくら作画能力をフル活用してもあんまり心に響いてこない。シリーズ…

In dubiis non est agendum.

疑わしいときは行動しないこと。

アニメは芸術か?

芸術と言う言葉が共通言語として流通しているのは「本当に優れたもの」という幻想があるあるからであって、結局のところいつの時代も芸術と言うのは制度に過ぎない。本当の芸術があるとすれば、それは九割九部、極一部の誠実な知識人と、素直さだけが取り柄…

第24話 「決着」

きーみーのーいたなーつーは、とおいゆーめーのなかー♪というわけで決着の場面にふさわしく気合の入ったコンテ・演出で、十分に満足の出来る出来だった。しかししばらく試合自体以外のドラマにご無沙汰だったので、敵味方両方ともどんな事情だったのか忘れて…

Qui docet discit.

教えてる人は学んでいる。

第12話 「おまっおま〜♪」.

シリアスな勝負のはずが勝因はどうしようもなくくだらないものだったり、全体的にとりとめめのないギャグアニメかと思えば、ラストにその印象を覆して余りあるほどに感動的なシリアスシーンを持ってきたりする。 この作品のやろうとしていることは、シリアス…

第12話「さよなら追浜」

人命救出の任務なのに本来の目的があまりにも軽く扱われてるのは、リアリティを損なってるのみならず、恐らくSchool Days最終回以上に不謹慎だと思うのだが、そのことさえ気しなければ、相変わらず全体的に高品質で十分に楽しめる出来だった。特にエリーゼの…

Vestis virum reddit.

服が人を作る。

らき☆すたの(非)自己言及的メタ構造

らき☆すたがある種のメタフィクションであるのは自明のことであるが、そう言ったときの「メタフィクション」が何を意味してるのかはあまり自明ではないように思う。ここではメタ構造のあり方の一側面を明らかにし、らき☆すたの本質に迫ってみたい。■「メタ」…

第25話 「春の雪」

「あきらめないよ、全部。」 雪歩が春香と仲直りした理由がいまいちはっきりとつかめず、無理な展開に感じた。春香は春香で無根拠に自分が好かれることを前提にして生きている今のままでは人間として問題ありだと思うのだが、どうも一番正しいのは春香の生き…

第25話 「鍛えて、へなちょこ」

変態的な作画は面白いは面白いんだが、作品の凡庸な空気感とは合っていないと思う。キャラクターや世界観に強い愛着のある作品ではあまり冒険的な試みは、正直なところして欲しくない。ちょっとし脱線であることを祈りつつラストへ。

Quod natura non sunt turpia.

自然なものに悪いものはない。

TVA「School Days」12話放送休止に関して。(MOON PHASE 雑記)ああ...忘れたころに放送なんてことになったら最悪。かけがえのない作品体験が台無しになりかねません。テレビアニメっていうのは週一というリズムに合わせて見てるわけで。

第12話 「初恋はななついろ」

「ハル君のポケット、魔法のポケットだったんだね。」第6話の感想で このクオリティの安定性と徹底的に謙虚な表現姿勢は奇跡的といってもいいんじゃないでしょうか。ストーリー展開的に1クールっぽいので、後半分、この質を維持できるなら歴史的傑作の予感。…

第11話「まさかの・・・」

「やっぱ、こういうときは女同士なのかな。」 シリアスとギャグの連関がなく、全然なっちゃいない構成で、それはこの話数だけでもシリーズ全体でもそうなのだが、それでもそのシーンに強度があれば感動してしまう。それはそのシーンの演出と脚本の強度であり…

Interfice errorem, diligere errantem.

罪を殺して罪人を愛しなさい。

第11話「4人目の少女(スカイガール)」

「その確率は類推で、63%ですね。」瑛花がツン担当にも関わらずゆるいツンでどうかと思っていたが、4人目がが登場するために席を空けていたということだったよう。さすがにコナミアニメだけあってよく考えてある。それにしても気の強い女性が二人いるとい…

第24話「未定」

ダンスに始まりダンスで終わるアニメでした、と。京アニの作画能力を存分に使いきっていて、脚本としてもファンサービスとして気の利いた構成になっていて、まあ妥当なラストだと思う。しかしらっきー☆ちゃんねるは、先週までの煽りがあっただけにもう一ひね…

第11話 「みんなの誠」

「なんで俺、こんな目に」 演出はいいんだが、展開に明らかに無理があるのと、誠の内面を描いてこなかったツケがまわってきて誠の嘆きに何のリアリティもないのがあって、あまり真面目に楽しめるものではなくなってきた。まだ最終回前だが、作品として破綻し…

第23話 「ゲンミツに」

なんだろう。あんなに大好きだったおお振りが終盤間近になってかなりどうでも良くなってきている自分がいる。前半は三橋の謎の解明や新しいチームの形成など、試合描写以外にいろいろなイベントが盛り込まれていたのだが、後半はひたすらストイックに試合描…

Nvnc avt nvnqvam.

Now or never.

第24話 「復興暦百八年」

「満たされていくの、白く」 ハッタリが利いていて面白いは面白いんだが、新エヴァのあの壮絶なハッタリを見た後に見せられてもなんだかシラけてしまう。新エヴァはなんというか、鎖国していたアニメ界に土足で入りこんできた黒船という感じで、あまりに作品…

第24話 「流れついて、瓶詰め」

「ひとつだけ、島から出られる方法があるの。」あまりにもベタな展開でさすがに萎えるなあ。そういう作品だから仕方ないのだが。まあそれでもラストはちゃんとしたものを見せてくれるでしょう。そう期待できるぐらいには制作者の意気込みを感じられる作品で…

Non est mea culpa.

俺のせいじゃない。

第11話 「なみだいろの決心」

「まだ、二ヶ月なのに、たくさんあるね。」僕が京アニ作品をあまり好きになれない理由の一つには、恐らく作画が過剰に良すぎるというのがある。特に強調する必要もないシーンに力の入った作画が使われてると、絵の印象が強すぎて作品の内容への集中がそがれ…