第16話 「あなどるな」

「レンレンっていうな。」

最初の方の練習試合のときはあまりにも試合が理屈に沿って予定調和的に進んでしまうのが、次に何が起こるかわからないという緊張感をなくしているように思ったけど、今度の試合は結構恣意的な進み方をさせているようで、予測不能な緊張感があって面白い。例えば田島が二度目の打席にも関わらず三振してしまうところとか、良く名前を覚えてない一番の打者がヒットを打ってしまうところなど。ほとんど時系列に沿って進むだけの大した工夫のない構成も相まって、現場に居合わせているかのようなドキドキ感がある。

それでも敵チームの監督の挙動と阿部の三橋がハイになりすぎてることへの不安は工夫された構成ではあるが、それがどういう結果を生むのかということは、やはり予想がつかない。楽しみでもあるし、不安でもある。

毎回ほとんど試合が進まないが、面白くてあっという間に時間が過ぎてしまう。週に一回30分しかやらないのがまどろっこしい。

しかしこの一部の脱線しまくってるような展開はなんなんでしょうか。大丈夫だとは思うが少し不安。