第6話 「投手の条件」

あえて文句をいうのならば話があまりにもきれいに図式的に進んでいってしまっていること。阿部が完全に打者の心理を読んでヒットを打たせないことや、美星の選手達が三橋以外のピッチャーを知らないこと、阿部の複雑な予想を他の人間が当たり前のように読んでいることなど、野球を詳しく知らないのでその点門外漢の印象だが、現実にありえそうなことには思えない。理由付けが抜群にしっかりしてるのは非常に良いのだが、そのために現実の偶然性が感じられなくなってしまっていると思う。「何が起こるかわからない」というのはスポーツの大きな魅力の一つであるはず。

とはいえ面白すぎる。