エル・カザド

第19話 「守る男」

「そんなに、くっつくなよ。」実はこのシリーズの各話の脚本っていうのは、ものすごく単純なだけなんじゃないだろうか。いつも省略の多い思わせぶりな構成で、何か深い考えがあるんじゃないかと思わせるものがあるんだが、実は単に表現したいことがなくて、…

第18話 「諍う女」

「子供は、色でいえば、白と黒しかないんだ。」寝ぼけてるL.A.萌え〜。話はあまりにも予想通りのオチでつまらなかった。これまでの傾向から察するに、この制作者は素でこれが面白いと思っているように思われます。まあ制作者の思い込みの全然ない優等生的な…

第17話 「追い詰める女」

「また、エリスに怒られちゃった。」なんだかL.A.の登場シーンのインパクトが毎回強すぎて他のシーンを全部持っていってしまってるような感じだなあ。今回は非常に話がわかりやすかったのだけど、そのわかりやすさが何か普通の人の想像を越えたすごいことを…

第16話 「怒る女」

タコスショップでバイトをするのは、これまでのタコスネタの続きという点では面白いが、今回のストーリー上何の必然性もないように思う。あの店長に関するエピソードがあるのかと期待したのだが、何もなかった。しかも肝心なシーンで店を空けていて、一体何…

第15話 「逆らう女」

「日本のスパでは、これが正式よ。」ってわかんてるんならエリスたちにも正式な作法で温泉に入るようにして欲しかったものです。がっかりです。でももしかしたら、水着を当然のように着てたのは日本の誤解の表現の続きのつもりだったのかもしれない。だとす…

第14話 「メイプルリーフ」

音楽過剰、説明不足、と感じることはいつもと変らない。ハイキングでのエリスは気合が入っていて非常に可愛かったのだが、これが視聴者にとってのかわいさから博士にとってのそれへと、物語に必要な表現へつなげるためには、もう一言博士の心情を説明するセ…

第13話 「隠す女」

物語の転機らしいんだが、相変わらず説明が少なくよくわからない。しかし視点を変えればこれまでと一貫して、説明したいという欲望を抑えてる制作者は偉いともいえる。もちろん雰囲気アニメとしてはこれまで同様に十分に楽しめる。特にナディがフィルムを撃…

 第12話 「撃つ男」

前回のナターリアもそうだったが、オルテガは救いようのないダメ人間で、何かかけがえのない経験をしたり成長をしたりすることもなく、救いようのないまま登場を終えてしまっていた。一体なにを表現したいんだかよくわからない。ダメ人間としての表現は良く…

 第11話「呪う女」

ナターリアがエリスの過去の秘密を知ってしまうときの表現はこの作品では珍しく凝ったもので、不意にエリスの過去の話を持ち出されたこともあり、感動的だったとともにに、話に深みを与えるものだった。ナターリアの性格の痛さとあまりにも儚い最期には、人…

第9話 「掘る女」

プロット的にも面白いし、キャラの感情や状況を説明するコンテもしっかりしているし、相変わらず独特の世界観は維持している。しかも今回は音楽に頼りすぎることがなく、ミュージックビデオのような気持ちよさではない物語としてのリアリティがあった。実感…

第8話 「嘘つく女」

「食後のケーキかなあ。」大塚明夫というのはあまりにも型にはまりすぎていて、正直あまり好きではないのだが、こういう格式ばったはったりにおいては非常によくはまっていて良かった。あとはまあ、相変わらず梶浦サウンドのPVでしかないような中身のないお…

第7話 「働く男」

「今夜もお星様眺めて寝たい?」毎回空気アニメ空気アニメ言い続けていい加減に飽きてきたがやはりそうであることには変わりはない。どこで盛り上がったらいいんだかさっぱりわからないし、感動するようなシーンもセリフも見当たらない。そもそも登場人物の…

第6話 「恋する男」

「でもね、わかっていてもどうしても憎みきれないこともあるの。特に男と女の間は。」 どこまでも陳腐な話をどこまでも陳腐な表現で描いていて、いつも通り大した感動があるわけでもない。しかし、それが徹底されていてある種の潔さを感じるので、むしろ好感…

第5話 「着る女」

「よそ見してないで手伝って。」「なんで?」きちんと描けばまともになるプロットを薄っぺらい脚本で台無しにしてるのも、音楽が過剰に耳につくのも、エリスの考えてることがなんだかよくわからないのも、ナディがステレオタイプなキャラでしかないのも、大…

第4話 「狙う女」

毎回この作品の感想で、梶浦由記の音楽が過剰で作品世界を台無しにしてるというようなことを書いてきたが、今回はさらにその傾向が強く、セリフは少なめで音楽と映像で空気感を見せようとしてるだけの作りだった。しかしここまで薄っぺらい物語になると、前…

第3話 「降られる女」

毎回書いてるような気がするが梶浦由記の音楽がうざい。音楽のインパクトが強すぎてミュージックビデオを見てるような気分になる。舞HiMEのようなケレン味の強い作品には合うが、こういうしっとりとした地味な空気には合わないように思う。せっかく努力して…

第2話 「待つ女」

一応エピソードは描いているが、脚本的に薄っぺらくあまり感動はしなかった。脚本の薄さと言うのはわざとで、作画によって目で語らせたり、単純なセリフを声優の演技力で強いものにしたりしてそれをカバーしようと言うことのようにも思えたが、やはり情報が…

第1話 「逃げる女」

「遺言あったらどうぞ」まずOPが良かった。色使いの面白さと梶浦サウンドがマッチして独特の雰囲気を作っていた。最初の方のロリっ子達が走ってるのも可愛らしくてよかった。なんかの伏線になってるんだろうけど。本編は「お約束」と一くくりにされてしまい…

未完了分