2007-01-01から1年間の記事一覧

第26話 「それぞれの…」

なんてことない後日談。予想を外すことはまずないだろうという予想通り、きわめてオーソドックスなラストだった。こういう回の成否はこれまでの話の魅力の余韻がどれぐらい残ってるかに左右されるわけで、制作者的には自身は大ありだと思うし、僕としても成…

第87話「私と仕事どっちが大事なのとかいう女にはジャーマンスープレックス」

今クールの銀魂は作品のテンションが全く途切れることなくものすごい回の連続だったが、最後になって上り詰めたと現時点では感じてしまうような素晴らしいものを見せてくれた。作画・構成・ダイアログ・演出・声優の演技のクオリティが高いのはもちろんだが…

 第11話 「死者に咲く花」

いつきのグラムサイトを頂点に盛り上がる変身ものの王道的な構成で、ギャグとシリアスのバランスも良く、演出もまともで、かなり楽しめる回だった。毎回このパターンでもうちょっと泣き所を強化しててくれれば、十分に楽しいシリーズになると思う。今回はな…

Nichts Großes in der Welt ohne Leidenschaft vollbracht worden

この世のいかなる偉業も情熱を伴わずになされたことはない。

第12話 「その先にあるもの…」

最後まで徹底的に地味な作りだった。確かに大人への階段を登るオタクたちの姿は他では決してありえないほどのリアリティをもって描かれているように思うが、アニメらしいインパクトというものが決定的に欠けている。社会派の作品にするならもっと内面をえぐ…

#13 「きずな」

明らかなシリーズ構成の破綻で素直に楽しむための作品としては今回もシリーズ全体としても論外。最終回としての見た目はそれなりに整ってはいたと思うけれど。シリーズ全体で特に印象に残ってるのはあさみが自分の悪事を告白するシーン。震えが来るようなリ…

Page13 「ひとりぼっちの美術部」

最終話らしく原作に引っ張られることのないARIA節全開の作りであるのはよかったが、あまり感動的ではなかった。絵はきれいなのだが、叙情を支えるロジックの組み方が不十分であるように思う。ARIAにしても一見単に恥ずかしいセリフを流れるままに並べてるだ…

Eile mit Weile.

余裕をもって急ぎなさい。

第25話 「音羽、ふたたび」

ラストバトルにふさわしいハイクオリティな回だったが、正直期待したほどには楽しめなかった。 その原因の一つにこれまでのシリーズ全体のストーリーの積み上げが不十分だったというのがあると思う。毎回各キャラの心情の流れは非常に丁寧に追っていて好感触…

第12話 「悲しみのクリスマス・イブ!」

シリーズ全体に関わるストーリーが動き出してきて面白くなってきた。これまで丁寧に張っていた伏線が良く生きている。しかしガーディアンのクリスマスパーティが単なるサービスエピソードでしかなかったのは残念。あとイクトや歌唱の悩みが表面的であまり理…

#12 「赤い記憶」

話の焦点がはっきりしないのは相変わらずだが、今回は特に超展開も奇をてらった仕掛けもなく、普通にストーリーを楽しめる回だった。子供自体の秘密の場所とか夕焼けと火事を重ねてしまうこととか、悪くない。次回は最終回? 未解決の伏線等が多すぎて到底満…

Was Hänschen nicht lernte, lernt Hans nimmermehr.

ハンス坊やが学ばなかったことをハンスは決して学べない。

第9話 「夢の最後まで」

悪くはない作りだったがこれまでの物語やキャラの感情の印象が弱くてあまり感動できなかった。問題は恐らく原作に忠実に作っていることがアニメらしい構成を阻害していて、原作の流れを覚えてる人にとっては自然な構成に感じられるのだろうが、そうでない人…

第85話 「羊数えるの自体に夢中になったりして結局眠れないことも多い」

またもや神がかった出来。普通のアニメ表現の範疇をはるかに超えた本気の愛情と憎しみ。今期の銀魂は話数を重ねるごとに面白さを増していきそのドライブがとどまる気配がない。この感じはスクールランブル一期の終盤の緊張感に満ちた展開を思い出させる。高…

第12話「像」

どうも多くの原作ファンには原作の長い話を1話で済ませてしまうことが気に入らないらしいのだが、原作を読んでない僕にとっては1話で済んでくれないとなんだかすっきりしない。このアニメは最初からミステリとしての構成の工夫は捨ててる作品なので、ノリ…

Page12 「スケッチブックの日」

だから中途半端に人情ものにするなっつーに、と毎回思っているのだが、一向に方向性は変わらない。この構成の積み上げをせずに勝手に言いたいことを言って盛り上がられてるような感じはまなびストレートを見ていたときに似ている。ということは、まなびのと…

Von nichts kommt nichts.

無からは無しかでてこない。

第10話 「オタク・フロムUSA」

荻上と笹原の関係を主軸に金髪ギャル絡みのドタバタコメディー。相変わらずの意味深な演出と脱線しまくりな構成で何を言いたいのかわかりづらいが、それが理屈を超えた感覚的なより深い作品世界の理解につながっているといえないこともない。英語は甲斐田、…

第85話「固ゆで卵は潰れない」

前回に引き続き神がかった予告。本編で十二分に満足した後にこれだけのものを見せられると幸せすぎてなんだか悪いような気さえしてくる。今回特に面白かったのは動く床のシーン。そのシーン自体がストーリー上必要ないし、シーン内でもロジックはデタラメな…

第10話 「雪山の休日」

今の自分とキャラチェンジした自分のギャップに悩むも、努力して自分を変えていこうと決意するあむ。そのくだりは構成的にもロジック的にも説得力はないが、シリーズ全体では性格の変化にゆるやかな統一感があり、作画や演技の出来もいいので、全体的にはど…

第24話 「決戦」

最終決戦直前、それぞれの思いを秘めて闘いに挑む攻龍乗組員たち。主要キャラたち全員の姿を取りこぼすことなく丁寧に描いていく構成も素晴らしかったが、ここのシーンでのキャラたちの表情の描き方が特に良かった。感情表現が上手なのはこの作品全体の特徴…

#11「告白」

構成的にはグダグダだが、あさみの一人語りの内容と演技、ラストの電車に向かって叫ぶエピソードは結構良く出来ていて、存外に楽しめた。あさみの独白は長い独白だけで物語の収拾をつけようとしているのは問題だが、内容的には共感できるもので、普通の人間…

Man soll den Tag nicht vor dem Abend loben.

夜になる前にその日ををたたえてはいけません。

第11話「光」

なんだかこのアニメのパターンに慣れてきてしまって、あまり楽しめなくなってきた。意外性のない展開でノリとハッタリで押し通す作り自体は悪くないのだが、毎回似たようなことをやられるとさすがに飽きがくる。常に予想を越えたハッタリを提供するのは、ま…

Page11

まず猫の各ギャグシーンはテンポとノリが良くて抜群に面白かった。中田譲治も良くはまっていた。ギャグ自体は大したことはないけれど。空の方は、空が風邪で一人で過ごす各シーンは内容的に共感できるもので、見せ方もゆっくりとした表現で説得力があり、と…

Träume sind Schäume.

夢は泡。

第23話 「失われた翼」

ラストに向けて静かな盛り上がり。一見静かでも強い緊張感を感じれるのは、これまでの丁寧なキャラ描写の積み上げによってキャラの存在感を強く感じれるからだといえる。まるで画面中に登場人物たちの思いがあふれてるかのよう。テレビアニメのラストという…

第10話「桜のために」

生徒の身内の命日であることを考慮しない学校側の対応の方がよっぽどスキャンダルだと思う。苦悩や葛藤がエンターテイメントに必要だとしてもここまで強引かつ露骨にやられると気分が悪くなる。シリーズ全体でコメディー回とシリアス回のギャップを見所にし…

Besser einäugig als blind.

片目は盲目よりまし。

第10話 「キャラなり!アミュレットクローバー」

スゥお当番回。伏線と回収がきれいに対応し、展開の不自然さもないお手本のような脚本で、非常に楽しい回だった。作画・演出等も十分な出来だったので文句のつけようがない。特にスゥが犬といっしょに寝るシーンは非常に微笑ましく、そのシーンが脚本の中に…