第8話 「スゴイ投手?」

前の試合で信頼関係が築かれたかと思ったら、もう阿部のことを疑い始めてる三橋。他人とわかりあうということがいかに難しいかがよくわかる。このわかりあえなさが奇妙に感じるのは、最近のアニメやマンガが安易に他人との理解をさせすぎてしまっているからのように思う。

以前の脳内ホルモンの話同様、アルファ波云々の話は理屈っぽくてうざったさを感じた。単に手を握らせたいだけならこんなに尺を取ることもない。マンガだとセリフを一気にたくさん書けるから気にならないが、アニメだとどうしても時間がかかるからしつこくなってしまうということかもしれない。

展開としては、ピッチャーとは何かという問題や、メインキャラの阿部の過去といった物語の主題をはずれることのないもので、また試合のシーンが少ないにも関わらず、興味をそがれる事のない構成なのも良い。