第6話 「恋する男」

「でもね、わかっていてもどうしても憎みきれないこともあるの。特に男と女の間は。」
どこまでも陳腐な話をどこまでも陳腐な表現で描いていて、いつも通り大した感動があるわけでもない。しかし、それが徹底されていてある種の潔さを感じるので、むしろ好感触ではある。

そういわけでナディにはあまり存在感を感じないわけだが、少し自分をごまかしてナディは存在していると思い込んでみれば、今回の情けないナディの行動は反則技と言ってもいいほど、彼女のかわいさをアップさせているように思える。ナディはこれまで人生の全てを理解したような大人のキャラとして描かれていたので、こんな風に突然純真無垢な少女の側面を見せられると、もう魅力的でしょうがない。

最後に涙を流すエリスも感受性の強さの一端を見せてるようだったので、その印象をもっと強く感じれるうなエピソードも見てみたいところ。