第15話 「逆らう女」

「日本のスパでは、これが正式よ。」

ってわかんてるんならエリスたちにも正式な作法で温泉に入るようにして欲しかったものです。がっかりです。でももしかしたら、水着を当然のように着てたのは日本の誤解の表現の続きのつもりだったのかもしれない。だとすれば、間違ったことを間違ってると気付かないまま行っている異様さとして、中々面白い。

毎回説明不足だと書いているが、今回の説明不足は、ナディが契約を破棄してエリスを守ろうとした理由がはっきりとわからないこと。これまでの話から、ナディがエリスに愛情を持ってることは十分に感じられる。だから感覚では理由は納得できるのだが、そのことをはっきりと言葉なり演出なりで示してくれないことにはどうも不安でしょうがない。これはもしかしたら作品に自分の理解可能な秩序だけを求めていて、そこに理解不能だが存在感のあるリアリティがあることを恐れる、僕の弱さの表れかもしれませんが。