銀魂

第103話

銀魂のシリーズものはいつものことだとわかっていてもキャラたちの生き様の熱さ、それを見事に描く表現の数々に圧倒されてしまう。しかしお互いを認め合った男たちの絆の強さ、というのは個人的には自分の人生に対応とするものが見いだせなくて、どこか他人…

第100話

いつも通りの快調な(?)滑り出し。電車内でのシーンを2回繰り返す演出は結構効果的で面白かった。ジャンプマンガに関する講釈は普通になるほどと思う話で勉強になった。監督が高松信司と藤田陽一の連名になっていて、OP・EDのコンテも藤田陽一になってる…

 第96話 「男なら諦めるな」

この作品は一体何回僕に神という言葉を彷彿させたら気が済むのか。シリアスとギャグがお互いを裏切りながら発展していく構成が高松信司らしくて素晴らしかった。ラストバトルのアニメーションが新房ネギまのあの落下シーンの超絶アニメーションぐらいの質と…

第94話「電車に乗るときは必ず両手を吊り革に」

マダオ回ということでしみったれた中年親父の人生哲学を満喫できることを期待していたのだが、そういった方向性ではこれまでのマダオ回にくらべるといまいちだったと思う。激しい状況の変化とキャラたちの強い感情表現に構成がついて行けてない感じ。特に、…

第92話「人の短所を見るより長所を見つけられる人になれ」

全部で10分にわたるメタネタは明らかに手抜きなのだが、手抜きが決してつまらなさにつながることごないのがすごい。こういう話は一見アニオタが喜ぶだけのように見えるけれど、実際は子供も裏世界を見せられてるような感じで非常に喜んでるんじゃないかと思…

第90話 「やせたいなら動け食べるな」

今期に入ってますます暴走している銀魂だが、あらゆることをやり尽くしてついにグロに手を出してしまったという感じ。正直言って見てて気分が悪かったし銀魂としてはそれほどクオリティの高い回でもなかったが、これまでの勢いを併せて考えると自然な成り行…

第90話 「美味いものほど当たると恐い」

相変わらずの絶好調ぶりで冒頭の冒険的な演出から最後のサプライズまで見応えのあるシーンの連続だった。本編のオチはわざとらしくて最初からバレバレだったが、小学生も見ているアニメだと考えると、十分にありな演出だと思う。スクールランブルから引き続…

第89話 「二度あることは三度ある」

前クールから勢いが止まらない銀魂が勢いあまってついにシュールの領域に本格的に入り込んできた、というような気がする。今回はAパートが原作からでBパートはオリジナルらしいが、BパートのAパートに合わせたパロディと構成の脱線は元のAパート以上にシュー…

第88話「合コンは始まるまでが一番楽しい」

それぞれのキャラらしさが出てなかったし、構成もいい加減だが、面白かったから良しとする。というか面白すぎる。次から次へと予想を越えた冒険的な表現が現れてくる様はまさに圧巻。新クールに入っても全く勢いが衰える気配のないこの作品は一体どこまで行…

第87話「私と仕事どっちが大事なのとかいう女にはジャーマンスープレックス」

今クールの銀魂は作品のテンションが全く途切れることなくものすごい回の連続だったが、最後になって上り詰めたと現時点では感じてしまうような素晴らしいものを見せてくれた。作画・構成・ダイアログ・演出・声優の演技のクオリティが高いのはもちろんだが…

第85話 「羊数えるの自体に夢中になったりして結局眠れないことも多い」

またもや神がかった出来。普通のアニメ表現の範疇をはるかに超えた本気の愛情と憎しみ。今期の銀魂は話数を重ねるごとに面白さを増していきそのドライブがとどまる気配がない。この感じはスクールランブル一期の終盤の緊張感に満ちた展開を思い出させる。高…

第85話「固ゆで卵は潰れない」

前回に引き続き神がかった予告。本編で十二分に満足した後にこれだけのものを見せられると幸せすぎてなんだか悪いような気さえしてくる。今回特に面白かったのは動く床のシーン。そのシーン自体がストーリー上必要ないし、シーン内でもロジックはデタラメな…

第84話 「男は心に固ゆで卵」

いくらなんでもこのタイミングでキャッツアイは神がかりすぎ。それだけでなくとにかくいろいろと神がかっていたが、その中でも今回のメインゲストキャラの魅力的な性格や問題点をきちんと提示してる点は単なるバカアニメではない筋の通った神がかりを感じた…

第82話 「ラーメンのために並ぶんじゃない自己満足のため並ぶんだ/カワイイを連発する自分自身をカワイイと思ってんだろ お前ら」

柳生編で力を使い果たして低クオリティな回になるかと思ったら全然そんなことはなく、銀魂らしいおもしろさが十分に感じられる回だった。特にバトルシーンは素晴らしく、その中でも特に銀さんが切りつける動きが異常にかっこよかった。脚本は腑に落ちない部…

第81話 「女の一番の化粧は笑顔」

最初のバトルシーンはとんでもなかったが、特に燈篭から覗く新八から九兵衛の皿を割ところまでのシークエンスはアニメ全体でも年に一遍見れるかみれないかぐらいの迫力があった。ギャグも脚本もそうだが、銀魂はバトル作画においても瞬間最大風速のポテンシ…

第80話「普段眼鏡をかけてる奴が眼鏡を外すとなんかもの足りない パーツが一個足りない気がする」

散々遊んだ末にとってつけたようにシリアスな展開を付け足すようないつものパターンは、あまり感動を生まない。全体のストーリーによる感動を確かなものにするためには前回前々回にもっとメインストーリーに関係のある感情表現を積み上げておくべきだったと…

第75話「仕事のグチは家でこぼさず外でこぼせ!」

最近の銀魂は力を入れてる回(特に長編)とそうでない回の差がはっきりしていて、今回は自らそのことを認め開き直って適当に作られた回のよう。さすがに見てていやになって来た。その分次回以降ものすごいものが見られるのだろうからしょうがないのはわかっ…

第70話「消せないデータもある」

「そして、私のギャラは支払われるんでしょうか」 銀魂の長編のラストはいつもそうであるように、ハリウッド映画のように面白かった。こういう言い方は(話がそれるが)、アニメをハリウッド映画より低いものとみなしてるわけで、言っていて気分が悪いのだが…

第69話「ゴミの分別回収にご協力下さい」

「わぁ、結野アナ復帰したよ。」花野アナは都合がつかなかったんでしょうか。どうも「〜編」とつく長編のときは気合の入れ方が違うようで、作画的にはそれほど見所もなかったが、脚本が滅茶苦茶面白かった。大御所声優をずるいぐらいに見事に使ってるのも銀…

第68話 「渡る世間はオバケばかり。」

「私もボソボソの焼きそば食べたいある。」さすがにプロットがひどすぎるなあ。キャラにも言わせているとおり落ちてない。自分で突っ込めばそれでいいというものでもない。冒頭の暑さのネタはあまりにタイムリーで笑った。今日は本当に暑かった。まあ雨が降…

第67話 「走り続けてこそ人生」

「ハツよ、結婚十周年に乾杯。」 AB両パートとも、大したストーリーはないものの、台詞回しが抜群に面白くて十二分に楽しめる回だった。特にギャグとシリアスの区別を止揚してるかのようなサッちゃんの行動と、何度も繰り返される全蔵の情けないポーズが個人…

第66話「華より団子」

「わりいがこちとら、頑固であきらめの悪い、アナログ派でね。」今回は銀魂では珍しく、徹底的に頭の悪いジャンプのギャグマンガ風のノリだった。構成は適当だし、不自然な展開だらけ。いかに普段丁寧に作ってあるかわかる。それでもキャラクターとセリフ回…

第65話 「少年はカブト虫を通し生命の尊さを知る」

「ケンカはがたいじゃねえ、度胸じゃ!」全編銀魂節全開のギャグとパロディで構成されていて、テーマもへったくれもない話だった。大歓迎ではあるんだが、他の話数とのキャラの性格の整合性という点ではいかがなものかと思う部分もあった。

第64話 「んまい棒は意外とお腹いっぱいになる」

行き当たりばったりの構成とどこかネジの吹っ飛んだセリフ回しで、欲望の趣くままに進んでいき、ラストになって人情話を持ってきてで強引に話をまとめるという銀魂定番のパターン。それにも関わらず一瞬足りとも退屈する間もないし、ラストにはきっちり感動…

第63話「ジャンプの次号予告は当てにならない」

紅桜篇の主要登場人物たちもそうだったし、銀さんにおいて大体そうだが、今回の全蔵においても善悪を超えた独自の価値観に基づいた行動が描かれていて、強い生命力を感じた。最終的には善なる行動をしたわけだが、それが善意に基づいているかは曖昧で、むし…

第62話「ミイラ捕りがミイラに」

少し銀さんを理想化しすぎに思った。僕としてはヒーローには特別な人間であると同時に自分と同等の人間であることも感じさせるような人間であって欲しいので、「つかみ所がない」というような安易かつ根拠の薄い形容で銀さんを肯定されると、自分とは全く違…

第61話 「闇夜の虫は光に集う」

「見とけ、てめえの言う余計なものが、どれだけの力を持ってるか。」ただならぬ気合の入りようだった紅桜編のラストということで、これまで提示されたテーマの解決の仕方や、アニメーションのクオリティという点で、これまでの銀魂のエピソードの中でも、他…

第60話「陽はまた昇る」

前回までのクオリティを維持し、着々と伏線を解消しつつ退屈させることのない構成でクライマックスに向けて盛り上げるという、サブタイも含めてあまり突込みどころのない、それゆえエンターテイメントとして隙のない作りだった。普通に桂はかっこいいと思っ…

第59話「傘の置き忘れに注意」

「刀も人間もたった一つの目的に向かい進む姿は美しい。」 「刀なんぞは所詮人切り包丁だ。どんなに精魂込めて打とうが、使う相手は選べん。」 先週に引き続き劇場版クラスといってもいい出来。神楽のアクションシーンは一回しか見てないので詳しくはわから…

第58話「売店ではやっぱコロッケパンが一番人気」

前回しょぼかったと思ったら今回以降の話に力を入れているということのようで、とんでもないクオリティの回だった。違和感を感じるほどに真剣な展開とキャラ描写、気合の入ったバトルアニメーション、銀魂らしいゆるさを残しながらも緊張を削がれることのな…