第10話「桜のために」
生徒の身内の命日であることを考慮しない学校側の対応の方がよっぽどスキャンダルだと思う。
苦悩や葛藤がエンターテイメントに必要だとしてもここまで強引かつ露骨にやられると気分が悪くなる。シリーズ全体でコメディー回とシリアス回のギャップを見所にしたいということなんだろうけど、それができるほどにこの作品には構成力がない。スクールデイズの最初と最後のギャップはそのギャップが自然に感じられるだけの構成を十分に積み上げて来たから面白かったのであって、単に奇抜なことをやればいいというものではない。
それでも子安武人と田村ゆかりというベテランの感情表現は強い説得力があって、無理矢理展開を納得させられてしまったような気はする。
しかしあの教頭の性格造形はなかなかのものかと。参考:教頭氏ね。