げんしけん2

第12話 「その先にあるもの…」

最後まで徹底的に地味な作りだった。確かに大人への階段を登るオタクたちの姿は他では決してありえないほどのリアリティをもって描かれているように思うが、アニメらしいインパクトというものが決定的に欠けている。社会派の作品にするならもっと内面をえぐ…

第10話 「オタク・フロムUSA」

荻上と笹原の関係を主軸に金髪ギャル絡みのドタバタコメディー。相変わらずの意味深な演出と脱線しまくりな構成で何を言いたいのかわかりづらいが、それが理屈を超えた感覚的なより深い作品世界の理解につながっているといえないこともない。英語は甲斐田、…

第9話 「シューカツはいつも雨」

主役なのに影の薄かった笹原が前面に。しかしこれまでの話数のリアルな就職や恋愛の問題を取り扱った表現の数々は、それらに悩む今回の笹塚の姿を強く強調していて、決して統一感のないシリーズ構成ということではなかったと思う。最後の面接の失敗とゲーム…

第8話 「こすけん」

荻上編と朽木編。共に実に濃い性格描写。それにしてもこのシリーズ全体にわたる荻上の描写のしつこさは何か意味があるのだろうか。印象としては完全に主役。原作に従ってるだけなのか、脚本家が女性(?)であることに関係があるのか。

第07話 「卒業症候群」

構成に秩序がない、といつもなら一蹴するところなのだが、個々のシーンの演出が妙に思わせぶりでそう言ってしまって済むものなのかどうかはよくわからない。例えば卒業式後にメンバーたちがオタトークに花を咲かせているシーンでの荻上の表情の変化は、何か…

第6話 「趣味のモンダイ」

脚本が深すぎてなんだかよくわからん。今回も脚本家のやりたい放題の回で何はともあれ十分に楽しめた。作画クオリティの維持が難しくなった現在のアニメの状況において、こういう作りは十分にありだと思う。日常会話の意味の薄い長回しは構成としては最悪の…

第05話 「マダラメ総ウケ」

またもや神脚本。恐るべしは横手美智子か。前回までもDVDの購買意欲を喚起しない作りであることを指摘していたが、今回は決定打だった。もともと特に腐女子向けの要素はない作品であることを考えるとそれは明らかだろう。同じサービスでも、例えばらき☆すた…

第04話 「デキテンデスカ?」

あのキスの時のリアルな音響効果はアニメではあり得ない表現。そこからもわかるように全体的に最早ヲタの話というよりは普通の大学生の青春物語。前回までの話も同様。そういう話としては見応えのある脚本で、他のアニメの追随を許さない。というかこんなこ…

第3話 「アツい夏の一日」

同人誌制作の話が終わってみると、オタクものというよりは普通の若者の青春物語として普通に感動的な話だった。笹原のサークル廻りなんかは普通に社会経験を積んでいくエピソードとして見れるものだったし。結局オタクも表面的には特殊でも、実際には一般人…

第2話 「会議はモメル」

1話に引き続きリアル志向の脚本で真っ向勝負する作りで、実に見応えのある内容だった。特に最初の部室での揉め事のシーンは現場にいる人全員の表情の描写をいちいちしていくことにより、リアル気まずい空気感がよく出ていて良かった。オープニングは結局何…

第1話 「新会長のココロザシ」

作画で見せるのを諦めてセリフだけで見せる作りは非常に好感触。なぜそういうアニメが少ないのかというとリスクが大きいのとDVDが売れないからだと思うが、それでもやるからにはそれなりの自信があるからだろうし、今回は十分に見れるものだった。この方向性…

未完了分