2007-01-01から1年間の記事一覧

第9話 「シューカツはいつも雨」

主役なのに影の薄かった笹原が前面に。しかしこれまでの話数のリアルな就職や恋愛の問題を取り扱った表現の数々は、それらに悩む今回の笹塚の姿を強く強調していて、決して統一感のないシリーズ構成ということではなかったと思う。最後の面接の失敗とゲーム…

Wer die Wahl hat, hat die Qual.

選択を持つ人は苦しみを持つ

第84話 「男は心に固ゆで卵」

いくらなんでもこのタイミングでキャッツアイは神がかりすぎ。それだけでなくとにかくいろいろと神がかっていたが、その中でも今回のメインゲストキャラの魅力的な性格や問題点をきちんと提示してる点は単なるバカアニメではない筋の通った神がかりを感じた…

第10話 「破壊神〜カルネアデスの板〜」

展開が早すぎるというのもあるが、初期の展開を忘れてしまっていたりしてこちらが全体のストーリーに完全に乗り損ねているので、全然楽しめなかった。ちゃんとストーリーを追っかけて毎回内容を反芻していれば、出来自体は悪くないのでもちっと楽しめたかと…

Alles neu macht der Mai.

春が全てを塗り替える。

第10話「一」

結局何の意外性もない展開で、最初の犯人も特に話を膨らませることもなく、2話構成する必然性は感じられなかった。原作の縛りがあるのかもしれないが、最初の犯人は無視してアヤだけで1話作った方がいつものような爽快感のある構成になったと思う。しかしそ…

Page10 「出会いの先」

季節感の表現が素晴らしかったこの作品だったが今回はあまりそう感じなかった。秋の表現は夏のようにセミや光や暑さといったわかりやすい記号がない分難しいんだと思う。ARIA的妄想の世界はかなり嫌気がさして来た。制作者の勝手な解釈で安易に原作の空気を…

 第22話 「サザンクロス・ホーリーナイト」

もうこの作品の魅力は散々語り尽くしたので何を言ってもこれまでの繰り返しになってしまうが、強いて言えばアイーシャの感情の変化の表現に綾並的なパターンを超えたリアリティが感じられて良かった。とても最終回までに決定的な性格の変化は訪れそうもない…

Wer nicht wagt, der nicht gewinnt.

求めぬものは何も得ない。

 第9話「藤咲家の七不思議!」

ギャグシーンのキレは抜群だったが、肝心のなでしこの考え方やなでしことあむの関係は何の説得力もない描かれ方だった。主要キャラの紹介回はシリーズ全体のそのキャラの印象を決定する大きな要素なのだからもうちょっときちんとしたエピソードが欲しい。

第9話「がんばれ!アニメンジャー!」

むしろ古典教師の方に吹いた。京アニ作品なら大喜びするはずのアニオタ向けのネタもこのアニメだといまいち冴えない。あざとさが見えてしまって却ってマイナスに思う。中途半端に遊ぶぐらいな全部直球で真面目にやってくれた方が良かった。サービスやネタ以…

第8話 「こすけん」

荻上編と朽木編。共に実に濃い性格描写。それにしてもこのシリーズ全体にわたる荻上の描写のしつこさは何か意味があるのだろうか。印象としては完全に主役。原作に従ってるだけなのか、脚本家が女性(?)であることに関係があるのか。

第8話 「黄昏に消える風」

ベタに泣ける話のはずなのに泣けないのは、ロジックの稚拙さをカバーするはずの構成の密度が薄すぎてシラけてしまうからだと思う。そこには以前も言ったファンタジー志向なのかリアル志向なのかはっきりしないという問題もあって、作品世界における死の捉え…

In der Not frisst der Teufel Fliegen

必要に迫られれば悪魔は蝿を食べる。

第9話 「締」

笹塚の蹴りかっこよすぎ。初の前後編。しかしいつものように導入からオチまで一気に駆け抜ける爽快感がないし、特に犯人が誰か気になって次回が見たくてしょうがないということもないので、あまり前後編に分ける意味は感じない。これまでのパターンを維持し…

第7話 「星型の気持ち」

ベタで工夫のない展開とそれゆえに余ってしまった時間を埋める適当なギャグだけで構成されてるようにしか見えないなあ。原作未プレイなのだが一体世間はこの作品の何を騒いでいるのでしょうか?

Page09 「ナニかの為に」

出来がいいのに感動がないのは物語がないからということに尽きると思う。一応考えて構成はしてるのだが、形式を整えてるだけにとどまりメッセージを深めていくようなものにはなってはいない。そこにARIA的に恥ずかしいセリフを乗っけたところで説得力はない…

#08「温泉魔法」

ネット上の情報を見る限り初のオリジナル回とのこと。はっきりいってこれまでの話と比べて段違いに面白かった。いつもの話は原作に縛られていてひどく構成が窮屈な印象なのだが、今回は制作者が本当に楽しいと思う話をのびのびと自由に構成しているという印…

Morgen, morgen, nur nicht heute, sagen alle faulen Leute.

「明日! 明日! 今日じゃない!」 なまけ者はみんなそう言う。

第21話 「共闘」

根本的な問題として、「空を飛ぶ」という夢があまり夢には見えないというのがあると思う。ワームを倒して闘いのためではなく純粋な喜びのために飛べるようにしたい、というのはわかるが、そもそも飛ぶこと自体の喜びを印象付ける説明や表現がなされていない…

#8 「秘密のポスト」

「マイセルフ・ユアセルフ、おまえもか。」ってポストから大量の手紙が出てきた時に思ったよなあ。奈々香が佐奈の恋人でもないのに佐奈が他の女性といちゃついてるのを怒るのは理不尽。5年前の仲が続いていると考えるのも常識的に無理がある。どうしても不自…

第07話 「卒業症候群」

構成に秩序がない、といつもなら一蹴するところなのだが、個々のシーンの演出が妙に思わせぶりでそう言ってしまって済むものなのかどうかはよくわからない。例えば卒業式後にメンバーたちがオタトークに花を咲かせているシーンでの荻上の表情の変化は、何か…

第82話 「ラーメンのために並ぶんじゃない自己満足のため並ぶんだ/カワイイを連発する自分自身をカワイイと思ってんだろ お前ら」

柳生編で力を使い果たして低クオリティな回になるかと思ったら全然そんなことはなく、銀魂らしいおもしろさが十分に感じられる回だった。特にバトルシーンは素晴らしく、その中でも特に銀さんが切りつける動きが異常にかっこよかった。脚本は腑に落ちない部…

5時間目 「なつやすみのとも」

先週は中学生日記のような作品だと書いたが、今回はまるで普通の夜ドラのラブロマンスもののように感じた。キャラたちの心情を丁寧に追っかけて、思いが熟した時にちょっと変わった舞台のロマンチックなシーンで決めるという。そのように絵コンテ・演出は良…

Wer zuletzt lacht, lacht am besten

最後に笑う奴が一番良く笑う。

第8話 「夢」

前回すごかった分のリバウンドなのか、演出的にも犯人のトンデモロジック的にもいまいちキレがなかった。大枠のストーリーの発想は相変わらず変態的で素晴らしかったが。過剰なコメディーパートは、あまり本筋には関係がないが毒があって非常に楽しかった。…

第6話「姉と妹の創立者祭」

なんだか野中藍が一人で構成・演出の稚拙さを補って作品の統一感を作り出してるような感じ。確実なリアリティを持つ点が一点あれば残りがどんなに嘘臭くても世界は真実になるというか。リアリティといっても野中藍というフィルターを通した特殊なリアリティ…

Besser laufen, als faulen.

腐るよりは走った方がいい。

第81話 「女の一番の化粧は笑顔」

最初のバトルシーンはとんでもなかったが、特に燈篭から覗く新八から九兵衛の皿を割ところまでのシークエンスはアニメ全体でも年に一遍見れるかみれないかぐらいの迫力があった。ギャグも脚本もそうだが、銀魂はバトル作画においても瞬間最大風速のポテンシ…

Page08 「ラジカセと少女の二本立て」

空の過ごす日曜日の方は最早ストーリーもテーマもなくひたすらオッサンの妄想の世界が展開されているという感じで、心地よくはあるが何も残らない作りだった。「叙情」を萌え要素として捉えるなら、この作品は単なる中身のない萌えアニメだと言う事が出来な…