第90話 「美味いものほど当たると恐い」

相変わらずの絶好調ぶりで冒頭の冒険的な演出から最後のサプライズまで見応えのあるシーンの連続だった。本編のオチはわざとらしくて最初からバレバレだったが、小学生も見ているアニメだと考えると、十分にありな演出だと思う。

スクールランブルから引き続いてこの作品が素晴らしいのは、いくらメタネタをやっても地の世界のリアリティを損なうことがないということだと思う。銀さんも長谷川も作品世界の論理から逸脱したメタな言動をしまくっているのに、いざキメゼリフを言うとその世界を唯一の現実として生きている人間の説得力がある。これは矛盾しているが、それが成立してしまうのはロジックを超えた確固とした何かが作品の根底に流れているからだと思う。