第70話「消せないデータもある」

「そして、私のギャラは支払われるんでしょうか」
銀魂の長編のラストはいつもそうであるように、ハリウッド映画のように面白かった。

こういう言い方は(話がそれるが)、アニメをハリウッド映画より低いものとみなしてるわけで、言っていて気分が悪いのだが、事実そうなのだからしょうがない。全ての面でそうだというわけではないが、エンターテイメントの肝の部分ではそう言えると思う。特に深夜アニメは。

ハリウッド映画と深夜アニメの違いは、最も端的には「構成」にあると思う。例えば今回最初に結野アナが登場したが、そのシーンがあったからにはラスト近くでもう一度結野アナが登場しなければならない。そういう物語の呼吸のようなものが多くの日本のアニメは決定的に欠けていると思う。

だからといってハリウッド映画をみるというわけではなく、クソつまらない深夜アニメを見つづけるわけだが、その理由は自分でもよくわからない。