第81話 「女の一番の化粧は笑顔」

最初のバトルシーンはとんでもなかったが、特に燈篭から覗く新八から九兵衛の皿を割ところまでのシークエンスはアニメ全体でも年に一遍見れるかみれないかぐらいの迫力があった。ギャグも脚本もそうだが、銀魂はバトル作画においても瞬間最大風速のポテンシャルがトップクラスなのがすごすぎる。

そのバトル作画の後に徹底して作画能力を使わずにセリフだけで見せていたのも銀魂らしい思い切りのよさ。もしこれが劇場版作品だったら全体のバランスが要求されるのでこんなことは出来なかいわけで、テレビアニメならではの手法だといえる。こんなにも劇場版にふさわしい内容をテレビアニメの自由な環境で作っているというのも滅多になく貴重だと思う。

もっと言えば全体の構成はまったくなっておらず、しかも複数の話数に渡りすぎていて視聴者は最初の伏線などは忘れてしまうであろうこと考えると、セオリーとしては駄作と呼べる部分も大きい。しかしそれを補って余りあまるほどのギャグやシリアスの濃すぎる内容を見せてくれたのは、やはりこの作品でしかできないことだと思う。