風の少女エミリー

第9話 「消えたダイヤモンド」

ストーリー構成はきちんとしてるし、キャラの演技も効果的なところも多いのだが、テーマやストーリーが原作そのままという感じの古臭い印象を与えるものでしかなくて、半分シラけてしまう。なんでこれを見続けるかといえば、最初の頃のエミリーやエリザベス…

第8話 「お母さんの部屋」

どうしたって感動的になってしまうであろうおいしいプロットを手堅い演出と作画でまとめていて、普通に感動的な話だった。でも正直なところ、各見せ場のシーンではもっとリズムを崩した意欲的な演出を期待していたので、がっかりした部分もある。このアニメ…

第7話 「大好きな林」

ストーリーとしては大したものでもないので、この作品に期待するのはテーマのはっきりした表現なのだが、どうも何をいいたいんだかが良くわからない話だった。肝心のエミリーの行動に何の困難も伴っていないので、単に事務的に必要なことをこなしていったよ…

第6話 「毒リンゴ事件」

どうも何が言いたいんだか良くわからない話だった。物語や詩に関するエミリーとエリザベスの対立と、いい人に見えたジョンが実は悪人だったという話が、両方とも強く描かれているのに、間のつながりが見えてこないから、散漫な印象を受けてしまう。エミリー…

第5話 「はじめての舞台」

「いくらおばさんでも、頭の中の台本までやぶれないわ。」ストーリーとしては予定調和に進んでいくだけで物足りなくもあったが、それぞれのシーンの描写は丁寧で楽しめる回だった。特にエミリーの劇本番のシーンは画面の構図や二人で短く切って交互に言うセ…

第4話 「四人のスケッチ」

「私もこんな詩を書いてみたい!ことばの中に世界のすべてが満ち溢れているような!」 作画や演出としては十分に出来が良く、またテーマもはっきりしていて見応えのあるものだったが、テディの母親の問題が明らかにされなかったことなどの脚本の不十分さや、…

第3話 「変わり者イルゼ」

今回の話はさすがに古臭さを感じてしまった。喧嘩して仲直りするという展開も、やさしく接してくれた人が実は意地悪だったという展開も、お子様向けのわかりやすい話という印象しか受けなかった。原作がずっと古いものだから仕方ないのかもしれないが。力の…

第2話 「マレー家の誇り」

「一度決めたら炎のように強い。それがマレー家の誇りなんだ。」はっきりとしたテーマがあり、それが十分な技術によって描かれている。コードギアスなんかはまずファンの好みに合ったパターンがあって、テーマはそれに当てはめるものにすぎないけど、こちら…

第1話 「風の少女」

「世界は愛でいっぱいだ。春はどこにでもやって来る。」エミリーの表情が作画的に丁寧に描かれていて、彼女の存在感を強く感じることができた。普通に作画がいいっていうのとは違って、絵から彼女の思いがよく伝わってくると言う意味での良さ。コンテ的にも…

2007年第1クール終了&視聴中止