ひとひら

第11話「笑顔が… 好き!!」& 第12話 「ありがとう… ございました!」

このシリーズ最大の問題はシリーズ全体の構成で、演劇の話、佳代の話、最後の卒業の話がそれぞれに山場があって、、盛り上がりが分裂してしまっていて、さらにそれぞれの必然的な関連のもあまり感じられなかった。特に佳代の話は唐突に挿入されたような印象…

第10話 「ずっと…一緒…」

前半の緊張感のない長い日常描写と最後の麦と野乃の異様にドラマチックなシーンがいつもの空気から浮いていて全体として出鱈目な印象を受けた。さらに後半の展開を見るにメインのテーマが麦の心の問題なのに、冒頭に佳代の転校を暗示させるカットを置いたの…

第9幕 「この日を忘れない!」

凝った演出が多かったが演出過剰で、それぞれのキャラにはあまり深い感情の動きが読み取れないのに演出ばかりが前に出ているような印象を受けた。例えば麦が演劇の途中に何を感じていたのかはほとんど示されていないのに、枚数を使ったアニメーションが使わ…

第8幕 「一人じゃない」

精一杯やれば辛い思い出もいい思い出になるとか、半年の思い出を失いたくないとか、そういった臭いセリフを、実感をもたせるだけのエピソードの積み上げがないまま言っているので、押し付けがましく感じる。特に野乃はいいセリフを言わせなくても雰囲気だけ…

第6幕 「…変われますか?」

こちらの理解力が足りないか、話数の間に間を空けて見てるせいなのかもしれないが、いまいち麦や部長の心情の流れがはっきり理解できない。なんとなく仲違いしてなんとなく仲直りしてしまったようにしか思えない。だがメンバーのそれぞれが悩んでる時間はゆ…

第5幕 「うわぁぁぁぁん」

キャラの感情の流れに理解しづらい部分もあり、展開に強引さを感じるものの、なんだかよくわからない青春の熱さが感じられたのが良かった。最初は野乃の行動が全てを理解した上でやってることで、後で実は完全に正しかったことが証明されるというオチかと思…

第4話 「頑張ってる…?」

肝心のキャラ描写にどうも一貫性が感じられず、作画や動画も不自然なところが多く、また今回のテーマがなんだかもあまりつかめず、あまり楽しめなかった。野乃はシリアスな描写とギャグの描写の間に一貫性が感じられず、またマゾヒストという面ばかりが強調…

第3話 「初舞台」

極端に演劇に不向きな性格だが声量はある麦。それと対照的に声の異常を抱えてる演劇研究会部長。彼女と表面上大きく対立してるが心の底では何か抱えていそうな演劇部部長。対立する演劇研究会部員にあこがれる演劇部部員ちとせ。などなど物語の枠組み的には…

第2話 「まがい……物?」

先の盛り上がりのためにストーリーをきちんと準備している以上に面白いところのない話だった。肝心の麦がくすぐられて大声を出すシーンもあんまり大声って感じがしなかった。キャラクター的には魅力的な人たちが出揃った感があるので、これからのドラマに期…

第1話 「む、無理です…」

美術や作画も良く、主人公の性格に沿って感情の流れを丁寧に追っていて、サブキャラの個性や問題も提示し、適度な謎も残しておくという典型的に良く出来た第1話。何かを伝えようという制作者の意志が伝わってくるのは非常に嬉しい。後ろ向きな理由で重要な決…

2007年第1クール終了&視聴中止