第8話 「黄昏に消える風」

ベタに泣ける話のはずなのに泣けないのは、ロジックの稚拙さをカバーするはずの構成の密度が薄すぎてシラけてしまうからだと思う。そこには以前も言ったファンタジー志向なのかリアル志向なのかはっきりしないという問題もあって、作品世界における死の捉え方がいまひとつ見えてこないというのもあるでしょう。