第07話 「卒業症候群」

構成に秩序がない、といつもなら一蹴するところなのだが、個々のシーンの演出が妙に思わせぶりでそう言ってしまって済むものなのかどうかはよくわからない。例えば卒業式後にメンバーたちがオタトークに花を咲かせているシーンでの荻上の表情の変化は、何かを表現しているようなのだが、何かがよくわからない。どうも僕の方にリテラシーが足りないように感じる。そういうことを感じる作品はきわめて珍しい。

全体としては秩序はなくとも、卒業を象徴するシーンの数々は折り重なって「卒業」の印象を自然に強いものにしていて、視聴後には割と満足感があった。