5時間目 「なつやすみのとも」

先週は中学生日記のような作品だと書いたが、今回はまるで普通の夜ドラのラブロマンスもののように感じた。キャラたちの心情を丁寧に追っかけて、思いが熟した時にちょっと変わった舞台のロマンチックなシーンで決めるという。

そのように絵コンテ・演出は良く出来てると思うのだが、それを形にするための作画や美術、音響などの出来が凡庸なのが残念。例えばスケッチブックの美術や音響のクオリティで夏の空気感などが表されていたらずっとリアルな印象の話になったと思う。

そのスケッチブックは個人的な印象ではこの作品とは違って中身はからっぽで、最近のアニメ全般に感じることだが、優れた表現内容と優れた表現技術(もしくは予算)が別々のところに配分されてしまっているのは不幸なことだと思う。