ロミオ×ジュリエット
2人とも自分の家庭や社会の行く末に関わる深刻な事情を抱えてるわけで、それをほとんど省みることなく浮かれてるのはどうも無責任すぎるように感じた。その深刻を理解した上でそれでも自分の信じる道を進む、というのならよいのだが、とてもそうは見えなか…
ジュリエットが主に恋愛問題と家庭の問題のどちらで悩んでいるのか不明瞭だったというのもあって、今回ロミオのことを気にし始めたのが、家庭の問題がうまくいかないから男にすがり始めただけというような印象を受けた。ロミオの方は女一筋だからいいんだが…
ハリウッド映画的に見ればかなり出来はいいんだろうが、相変わらずジュリエットの考えてることがほとんど外面からしか描かれず、せっかく素朴で親しみやすいキャラなのに感情移入できないという点が残念。自分の弱さのために揺れてるのか、ロミオのために揺…
前回同様ジュリエットの側の感情の流れの表現が不十分なように感じる。練習試合に本気になってしまってるところなどから動揺してるのはわかるのだが、直接的な表現がないのであまりジュリエットがロミオのことで悩んでるという実感がない。音楽頼りなのも、…
けれん味たっぷりのティボルトの表現は良かったのだが、それ以降構成的に統一感がなくあまり楽しめなかった。最後の英語の主題歌に乗せてロミオとジュリエットが愛を確かめ合うシーンは、それまでにお互いの、特にジュリエットの感情表現の積み重ねがなかっ…
「誰?」 今回は外面的なストーリーの進行がメインでロミオやジュリエットの内面の描写は控えめ。ランスロットの英雄的な死からモンタギュー公の容赦ない弾圧などのっぴきならない状況になっていくのがよくわかる作りだった。でももうちょっとジュリエットが…
「幸せの余韻に浸り、高鳴る心臓の音が聞こえてるわよ」ラブストーリーに真っ向から対立する社会的な事情が本格的に描かれてきて、非常に面白くなってきた。ラブストーリーの側としては、刺繍をする表現が、多少ラブコメ的に描かれていて、甘い恋愛を現代ア…
「どうしてあの人がモンタギューの息子なの。例えこの花に名前がなくても、甘い香りに変わりはないのに。」原文。第二幕第二場、バルコニーのシーン。 'Tis but thy name that is my enemy;Thou art thyself, though not a Montague.What's Montague? it is …
「ここまで血にまみれた以上、後は罪が罪を生み出すだけ。」マクベスのようで実はリチャード三世。第四幕第二場。原文:"But I am in so far in blood that sin will pluck on sin."前半は前回の急展開のあとなのに、特になにもおこらず物語の下準備ばかりで…
「あなたの名前を教えてください。・・・あなたの名前を呼びたいから!」面白い。ゴンゾのクオリティが十分にエンターテイメントに奉仕すれば、これだけのものが見せられるということか。まず明かされたジュリエットの正体の設定が壮大さで魅力的。それを示…
遅らばせながら視聴。ついに現代の作品の原作が尽きてしまい古典に手を出すぐらいしか手はなくなったのかと思いあまり期待していなかったのだが、蓋を開けてみれば「ウェルベールの物語」と同様に視聴者を選ばない普通に楽しめそうな非常に好感のもてる作品…
2007年第2クール終了&視聴中止