第10話 「泪〜貴方と逢えて〜」

ジュリエットが主に恋愛問題と家庭の問題のどちらで悩んでいるのか不明瞭だったというのもあって、今回ロミオのことを気にし始めたのが、家庭の問題がうまくいかないから男にすがり始めただけというような印象を受けた。ロミオの方は女一筋だからいいんだが、ジュリエットの方は今のところ家庭と男の両方を重視してるので、どちらかに絞ってくれないことには他の全てを捨てられるほどの思いの強さを感じることが出来ない。

例のシーンは、恐らくシェイクスピアの原文をそのまま使ったのだと思うが、壮麗なセリフがいつもの二人の素朴な雰囲気と合わないように感じた。これは人によっては「ロミオとジュリエットだから」というお約束的な理由で自然に受け入れられるだろうので微妙だが。正直期待したほどの感動はなかった。