H2O 〜FOOTPRINTS IN THE SAND〜

第12刻 「H2O」

とても良かった。感動した。ただしこの感動の原因を説明しろといわれると難しい。今回の表現は基本的には最終回的な紋切り型の羅列だったと思う。紋切り型の最終回が成功するのは普通はそれまでの構成的な積み重ねが必要なわけだが、この作品はそれが前回で…

第11刻 「弘瀬」

実に見事にしてやられてしまった。素直に意外な展開に衝撃を受けた。 これまで僕がこの作品で毎回文句を付けてた点は、一つに琢磨が人間として出来すぎていて退屈であると言う点、もう一つはキャラクターの決定的な心情の変化が十分な構成の積み上げなしに起…

第10刻 「小日向」

これまでは毎回のように琢磨の性格が立派すぎてつまらないと書いてきたが、今回になってようやくそのつまらなさが生きる展開になった。今回の琢磨の精神崩壊が今回の作画クオリティにも関わらずリアリティを持ってるのは、まずこれまでの立派さとの対比の強…

第9話 「穂積」

だからそう結論に急ぐなっちゅうに、と突っ込みたくなる構成は相変わらずだが、今回はこの作品の元々のクオリティの高さが最大限に発揮されていて、十分に見れるものだった。特にはやみの二度の入浴シーンで考え込んでる描写は印象的で、それで具体的に何を…

第8刻 「音葉」

意表を突いたハイクオリティパロディ回でも本質的にはいつもと同じで、ヒロインの感情の変化に説得力がなく、主人公は人間が出来過ぎていて面白くなく、クオリティの高さが物語に貢献していなかった。ただパロディの世界を物語世界における完全な虚構として…

第7刻 「ほたる」

問題の解決が安易すぎるのと作画・演出の質の高さ、それから立派すぎる主人公のつまらなさと相変わらずの作り。特に終盤の残りものを無理に詰め込んだような構成はどうかと思った。次回でフォローがあるのかもしれないけれど。どうも諸悪の根源はひなた(ほ…

第6刻 「ゆい」

田端ゆいよ、おまえもか。というわけで次々とこうもあっけなくヒロインたちが心を入れ替えてしまうのはどうかと思う。前回はひなたが祖父の期待をあっけなく裏切ってしまったわけだが、今回はゆいが祖父の敵をあっけなく許してしまった。まあ都合良く物語が…

第5刻 「神楽」

全体的に感情表現豊かでよかったけど、はやみの時と同様にひなたが心変わりをする過程の描写が不十分で、あまり感動的でなかった。不十分というのは結果に至る過程に説得力がないということより、仲直りを押しとどめていた障害がいまひとつ説得力がなく、そ…

第3刻 「ひなた」

結構面白くなって来たかもしれない。主人公は人間的に立派すぎて全然興味がもてないのだが、ヒロインたちが苦悩している姿が丁寧に描かれていて、かなり興味を引かれた。ただ前回は僕としてははやみと琢磨が打ち解ける過程に説得力がなく感じたわけで、ひな…

第2刻 「はやみ」

琢磨とはやみが打ち解けるストーリーは萌えアニメのパターンをなぞってるだけで安易すぎるし、村の裏事情も興味を引く伏線も無く知りたいという欲求が起こらない。作画・演出も平板でエロ度でかろうじて楽しめないこともないものの、全体的にはシラけてしま…

第1刻 「琢磨」

提供裏の映像が激しく不安を催させる。原作未プレイ。主人公が不条理にモテる普通のエロゲアニメ。一話としては引きは弱いが、その分エロでカバーしているように思う。まだ何をしたいのかよくわからないのでストーリーの方向性が見えてくるまで様子見。

未完了分