とらドラ!

第17話

本格的に苦しみ始める実乃梨。最早ラブコメが見せかけに過ぎないのは明らかで、冒頭から終盤までひたすら重い空気。結局ラブコメが成立するのはボケや突っ込みと言った役割がキャラの中で揺らがないことが前提で、不安定な精神状態のキャラがいくらギャグを…

第16話

北村編解決編。展開に無理がなくドラマチックでとても感動的だった。しかし、萌えアニメとして優れている、または自分はこういうのが見たかった、とはいえないと思う。典型的に萌えアニメで描かれる理想化された登場人物を「キャラ」と呼び、一般のテレビド…

第15話

本性を露わにする北村君。悩んでいる本人を含めて作中で言われている未熟さ故の空回りだらけの、痛さ全開の回だった。ヒロイン全員参加フラグが立っているようで、かなり大きな風呂敷を広げた感じ。とりあえず彼女たちが本気なのは伝わってきたので、いかに…

第14話

幸せの手乗りタイガー。山場のはっきりしないエピソードで物語としてはあまり面白くなかったように思う。シリアスシーンは相変わらず心を打つんだけど、大河やみのりの過剰にデフォルメされたり暴力的だったりする表現は、今回に限った話ではないけどちょっ…

第13話

前回までの重い雰囲気を覆すようなさわやかな青春を感じられるオチで、しばらく忘れていた竹宮ゆゆこの小説を読んでいるときの感覚を丁度思い出した(とらドラの原作はほぼ未読)。ということは、設定やセリフにどんな変更点があろうとも、受け手の印象とし…

第12話

さすがに重すぎる。例えば竜児とみのりが意見を違えるシーンは見ていて辛くて是非ギャグにつなげて雰囲気のバランスを取って欲しかったけど、何のフォローもなかった。大河の父親に対して最もらしい二つの意見があって、そのどちらも最もらしく描かれている…

第11話

生々しい家族の問題というのは萌え系作品では基本的にタブーのはずであって、ストーリーの都合上で安易に持ち出してしまうべきではないと思う。そうすると萌え系作品としての雰囲気が崩れてしまう。でもこの作品はもともと見かけに反して辛気くさいところが…

第10話

亜美と実乃梨の両者の竜児に対する感情の表現がこの作品らしく絶妙に表現されていて良かった。絵コンテもセリフも含めて感情を決定的に表現しないことにとても気が使われていると思う。それはいいのだけれど、竜児の内面にもあまり入っていかないので、いま…

第9話

恐らく絵コンテが適切だったためだと思うけど、特別に興味を引く展開があるわけでもないのに見やすい回だった。あと各ヒロインの竜児に対する感情の見せ方が、今回に始まった話じゃないけどよく出来ていると思う。この作品は結局のところ主人公のことをたく…

第8話

主要キャラが揃い、彼らの立ち位置も明確になり、波乱の後にシリーズ一番の見せ場を済ませ、また安定したラブコメ的関係に戻ったということで、一話からの話が一応一段落したということのよう。その見せ場は一話からの積み重ねのおかげでとても感動的だった…

第7話

いつもは自信満々なのにちょっとしたことで弱気になってしまう大河が見ていて楽しかった。今回の大河は軽くデフォルメされた顔で描かることが多かったたけれど、意外にはまっていて良かった。この程度のデフォルメが丁度いいのであって、やりすぎるとこの作…

第6話

亜美の感情が上手く描かれていて一クールにいっぺんあるかないかぐらいの感動を味わった。特に亜美が吹っ切れる場面はリアルな女らしさが強く感じられた。亜美を変えるきっかけになった大河の性格に、これまでのシリーズの表現によって十分なリアリティを感…

第5話

面白くなってきた。特に序盤は単なる痛い子として描かれていた大河が今回は他人の悪意に動じず、他人の心を読める大人びたキャラとして描かれていて、逆に大人びていた竜児が女の色香にカンタンに騙される子供じみたキャラとして描かれていたのに、一枚岩で…

第4話

うーんなんというかこの画面中に溢れる気恥ずかしさが見ていて疲れてしまう。今回に限った話ではなく。それはたぶん他のラブコメと違って、シリアスをギャグに転調させて雰囲気の安定化を図るということをしていないからだと思う。逃げることなくリアルな恋…

第3話

堀江由衣のわざとらしい演技に違和感を感じまくりだったけど、オチはその違和感があったからこそ説得力があり、不意に感動させられてしまった。竜児が実乃梨を好きな理由もそのシーンの前では納得できなかったけど、そのシーンで納得できた。一枚の印象的な…

第2話

さすがに速すぎる展開だとは思うけど、情熱渦巻く青春物語をラブコメのフォーマットで飽くまで軽く描くという作品の方向性をはっきり提示できていたのは良かったと思う。この作品の主役二人は関係が恋人に近いけど恋人でないという点で微妙だけど、二人とも…

第1話

原作は以前読んで非常に面白かった記憶があるけどあまりよく覚えてない。主人公は、自分の顔の恐さを悩んでいるのと生活力があるという点がいまいち自分にとっては馴染みずらく、あまり共感できそうには思えなかった。大河の方は痛い子だけど素直な子という…