第13話

前回までの重い雰囲気を覆すようなさわやかな青春を感じられるオチで、しばらく忘れていた竹宮ゆゆこの小説を読んでいるときの感覚を丁度思い出した(とらドラの原作はほぼ未読)。ということは、設定やセリフにどんな変更点があろうとも、受け手の印象としては実に原作に忠実であるといえる、かもしれない。

前回までは深刻な家族の問題を物語の都合で安直に持ち出すのが不満だったんだけど、結果として父親は物語に必要な記号的な存在以上の重要性を持っておらず、ラブコメの空気感を壊しているということは全く無かった。(まあそれにしても個人的には実の家族がキャラクターと精神的に大きく関わっているように見える事態はなるべく避けて欲しいと思う。このアニメ版について言えば父親のキャラデザを最大限に薄っぺらくすることでそうしようとしたのだろうけど)