第4話 「決意の章」

このアニメは中世西洋風の舞台でのロードムービーという点でエル・カザド同趣向だが、空気観やプロットの大枠自体は良いものの、脚本の薄さから底の浅い印象しか受けないのも似ている。同じ脚本の薄さでもエル・カザドは事情をはっきりとセリフで語らないことによって、梶浦由記の音楽を軸とするそれっぽい空気感を阻害することがないので、チープな雰囲気にはならない。しかしこちらの場合は根拠の薄いキャラの感情の変化を明確な言葉で語りすぎていて、安易な脚本がはっきりと目に付いてしまい安っぽい印象を受けてしまう。今回もリタの感情は簡単にころころ変わってしまっていたし、娼婦の女の考えもステレオタイプ以上のものがなかった。