第4話 「見せてあげるんだから」

ほとんど女性キャラの登場シーンが裸か下着で、エロいはずなんだけどあんまりエロさを感じない。なんというかキャラたちに不純さがまったくなく、タイトルどおり健康的な印象しか受けない。その点不純さに満ち溢れたSchool Daysとは正反対。

裸を見せるということが、女性にとってむしろ誇らしいことであり、またそれを見るということも悪いことではなく、非常に気持ちのいいことで、人間にとって当たり前のこういであるというような、そんな印象を受ける。

その原因には、他のアニメ作品でもそうであるが、セックスの可能性が完全に除外されているということが大きいと思う。セックスというのは女性の、そして倫理の大きな侵犯であって、その存在が性を悪たらしめているものでもある。

セックスの可能性がないから、それは嘘ではあるけれど、侵犯の可能性のないポジティブな性の捉え方というのが、できるのではないかと思う。たぶん。

こういう表現ができるのはマンガやアニメだからこそであって、現代のドラマ、映画、小説などではセックスの可能性のない性表現というのはありえない。それらは現代社会の緩くなった性の規範を無視して虚構を描くことが難しい。アニメやマンガだからこそ、描ける女のあり方というのが、あるように思う。