第6話 「成功と喪失」

イリアムの考えてることがどうもよくわからない。もともと婚約したのはエマのことを考慮に入れた上でのことのはずで、それをたまたま直接会ったからってやっぱり婚約はやめるというのはあまりにも考えのなさすぎる判断。別にそういう展開でも構わないのだが、そうならそうである理由をわかるように示してくれないことには不自然さを感じずにはいられない。前回のエマとの出会いのシーンに考えた末の婚約の決意を変えてしまうような心情の変化がウィリアムにあったようには思えない。

構成としても、ストーリー進行に必要な話をこなしただけで、特に盛り上がるところのない話だった。エマがロンドンに住むことになるって言うのも予定調和にしか感じられなかったしなあ。

でもシリーズ全体の中で浮いていたり質が落ちていたりしているわけではないので、こういう回があるのも仕方ないのかとも思う。