第3話 「アイドルとマスター」

「怖いって気持ちは、いくら大丈夫って言われても消えないんです。自分で外に出て、自分で確かめない限り。」

春香がインベルに優しく語りかけるのは感動的だったし、作画と声優の演技力と、性格が曖昧であることは一貫してる脚本のおかげで春香の存在感を感じれるようにはなった。しかし春香が「まいっか」で済ますことができる自身や、インベルに対する包容力がどこから沸いてきたのかが不明で、存在感といっても地に足のついていない理想的な人間としての存在感でしかない。フラッシュバックとセリフで多少は包容力の根拠が示されてはいたが、十分には感じられなかった。もっと前から春香の性格の根拠を十分に示しておくべきだったと思う。

ロボットと心が通じ合うというのは、ロボットアニメとしてはむしろ最終目的であるのが普通だと思うのだが、それを達成してしまった今、この物語は一体どこに向かうんだろうか。主人公はもう十分に成長してしまってるようだし。