第2話 「アイドルのマスター」

「このインベルと共に世界をこんぺいとうの危機から救いませんか?」

主人公がロボットに乗る理由というのはロボットアニメの一つの見せ場であるわけだが、それを「まいっか」で済ませてしまういい加減さはどうか。安易にロボットに「心」を持たせてしまって、主人公と通じ合ってしまうというのも安っぽさを感じた。エヴァの場合は基本的には人間の思い通りにはならないロボットで、「心」はあるんだかないんだかはっきりとはわかんないのがリアルで良かった。春香は非常に可愛く描かれていて好感はもてるんだが、それだけではね。

このアニメは舞HiMEと同じくベースがキャラアニメなのでこんなものなのだろうとは思う。キャラアニメとしては非常に楽しい。だからといってエヴァのように悩みや葛藤を見せればいいのかというと、それをやった舞HiMEの後半は魅力に乏しかったことを考えると、そう単純なものでもない。

舞HiMEエヴァとの違いといえば主役と等身大の異性キャラがいないというのが大きいように思う。時代の流れなのかもしれないが、やっぱり男女関係を見たいと思ってしまう。