第7話 「親友ナッツ現る!」

「一緒に夢を、叶えよう!」

もうすごすぎるというか神というか完璧というか、劇場版一本見終わった後のような満足感。正攻法の話を最高の技術で正攻法で見せればこうなるというか、日本の30分アニメの洗練の極みというか、まあ素人なんで客観的にそうなのかどうかはわかりませんがもうどうでもいいですそんなこと。

プリキュア秘密基地を作るんだねー。」
とかれんの提案に対してもう白○120パーセントの表情で言うのぞみ。もう本物なわけです。かれんの冷静さとも対比されているのも上手い。

それが冒頭に引用したセリフのシーンや、ギリンマに対してナッツの行為を擁護するシーンなんかでは打って変わって、芯のある優しく強い女性になり、こっちも本物だという説得力がある。頭の悪さとこういった芯の強さが同居してるのぞみは、萌えーとかじゃなくて、本当に魅力的で、こちらの生きる活力になる。ええ現実で嫌なことがあってものぞみのことを思い出せば乗越えられる自信があります僕は。

すもももももも」のもも子の場合は活力の元が「愛」だったけど、こっちは「夢」というわけですね。「女」を説得力をもって描くために必要なのは、脚本や演出というより、作画と声優の演技力という気がします。あとは制作者のこれが女らしい行動だ! といった勘かな。女というのは理不尽で意味不明なな行動を取るのが自然だったりするわけだから。

変身シーンが五人同時だったのは物足りなかったし、バトルシーンもあっさりしすぎだったけど、もうこれが30分アニメの限界ということなんだろうなあ。

あとのぞみの頭の悪いのは遺伝だということがわかりましたね、冒頭で。

脚本:成田良美 絵コンテ:座古明史 演出:座古明史 作画監督:篁馨