第11話 「はばひろ川を渡れ」

RPG風のファンタジックな話に満ちていて少年の心が刺激されまくりで非常にいい感じです。一番いいと思ったのは、背の高い植物を切り裂きながらリーフたちが進んで行く辺りのシーン。ゆったりとして心地のいい、フィールドのBGMといった感じの曲をバックに、特に問題も無くゆっくりと前に進んで行く。これがRPGをやっていた時の、この先の冒険にワクワクしながらフィールドをゆっくりとぶらついている時のような気分を思い出させるものだった。冒険してるっ、て気がするわけです。いろいろと障害に突き当たって四苦八苦するのもいいけど、こういう冒険の気ままさ、雄大さといったものを感じることができるシーンもあってこそ、冒険に感情移入できると思う。クリーが意味も無く飛び回ってるのも、雄大な空気を作るのに一役買っていて良かった。

他にもトムの善悪を超えた商売人としての考え方や、クリーンチュルナイの由来なんかも、これまでの伏線をきちんと回収しながら、理屈としても面白い話で良かった。後はマジックアイテムの類もファンタジックで良かったし、リーフとジャスミンが喧嘩し、それをバルダがたしなめるといった話が何度かあったのも、それぞれのキャラクターらしさが出てて良かった。ジャスミン相変わらずかわいすぎです。このシリーズがすごく楽しくなってきました。

脚本:高橋ナツコ 絵コンテ:飯島正勝 演出:岡村正弘 作画監督:青野厚司