第4話

ようやく話の方向性が見えてきた。アイデアとしては面白いけど現実では絶対に上手くいかないような机上の空論を、フィクション内で都合良く行ってしまおうという作品らしい。リアリティがないといわれればまったくその通りだけど、面白いかと言われれば絶対に面白い。今回ぐらいのレベルで面白いアイデアを毎回見せてくれるんなら個人的に文句はない。

原作は19巻も出てるようだけど、このインチキ臭いアイデアだけでそんなに続いているならすごいと言わざるを得ない。ハッタリで面白がらせるというのはその場その場で空気を読んで相手の裏を掻くことなわけで、原作を読んでいないので本当のところはわからないけれどけれど、原作者はそういう自分自身のエンターテイメントへの姿勢を東亜に投影してるんじゃないかとか、邪推もしたくなる。

演出が単純なのも、状況説明をナレーターで済ませてるのも、物語が面白いから余計な小細工は必要ないからだろう。それにシンプルに表現された東亜のビジュアルと声も格好良すぎてたまらない。大好きな作品になりそう。