第4話

あんまり面白くない。しかしToLOVEるはなぜあんなに面白くてこの作品はつまらなく感じるのかというと、はっきりとした答えが出てこない。ToLOVEるでは春菜がリトの言動に反応するアップのワンカットだけでドキッとするものがあったのだが、この作品の場合はコウが透について悩むアップのカットをいくつ重ねても心があまり動かない。頭で考えるとToLOVEるはパターンに従った紋切り型の表現に過ぎないのに対して、この作品は物語の背景事情やキャラがそれぞれの感情をもつ理由に深みがあり、この作品の方が感動的なはずなのだが、実際の印象は逆である。声優の使い方が問題のような気もするし音楽が過剰な気もするし説明不足な気もするが、そのどれでもないような気もする。自分の好みの問題のような気もしなくもない。結局のところよくわからないが、だからといってつまらないという事実が消えるわけでもない。