第9話「ゆくさきをしらない・後編」

確信犯でした。

これまではここにも書いたようにネタを本気でやってるのかどうかが今ひとつ不明だったけど、今回の「人と変態のアレとアレ」は完全にそれまでの空気感の切断を狙っていて、この作品がタイトル通り破天荒に視聴者を攪乱しようとしていることがはっきりした。変態の方は本当に吹いた。

これはつまり「このアニメはネタアニメですよ」という宣言であって、もうシリアスを純粋に楽しむという道は残されていない。少なくとも僕にとってはラゼルたちは瀬戸の花嫁のキャラと同じような見方でしか見ることができない。もちろんその中で見せるシリアスの良さもあるが、それは全身を委ねて感じれる種類のものではない。

というわけでこの作品に対して感じていた不安感は一切吹き飛んでしまった。すがすがしい気分。個人的には今回で自分の不安を解決したという意味で、最終回の気分。来週は安心して見れる後日談という感じ。