Page01 「スケッチブックの少女」

「出かけるときは、いつもスケッチブックを持って行く。」
珍しく原作既読。本屋で立ち読みして気に入ってその後全巻買った。

以前も書いたように、原作の魅力はらき☆すた以上にらき☆すた的にくだらないネタにあり、叙情的な空気感は作者のエゴの産物でしかない(ように僕には見える)。しかしARIAチームがそういった原作の良さをリスペクトせず、アニメのARIAと同様なものを作ろうとしていることは、予告ムービーを見たときから予想はついていた。だから問題は、いかに原作をARIAにするかということだった。

それでやはり原作のネタをそのままアニメ化したらき☆すたとは違って、無理矢理ストーリーを作って一つテーマを見せるような作りだったわけだが、やはりまとまりの悪いものになっているように思う。主役の声優は非常にARIA的な雰囲気に見事に合っているし、作画・演出・美術もよく出来ているのだけれど、原作にないテーマを語ろうとしてるのに無理がある。原作の魅力であるくだらないネタが、アニメ版ではARIA的な透明な空気感を阻害する要因にしか感じられない。それを上手く青春を作っている要素としての仲間達の日常、と脚本的に繋げられればいいのだが、そうもなっていない。

まあまだ1話なので、何をやりたいのかがはっきり見えてくるのはもっと先になるとは思う。