第12話 「お祭りへ行こう」

京アニというのは本当にサービス精神旺盛だなあ、と心から実感した回だった。僕としては、アニメにはそれ自体で完結した統一感を求めてるので、あまり歓迎しない。この作品は日常的な世界観にかなりの安定感があると思うので、それを乱して欲しくはない。しかしアニメををコミュニケーション・ツールとして捉えてる人にとっては、作ってるところが京アニであるという事実を含めて、これ以上なく歓迎されるものだと思う。京アニは作品としての完結性と、現実のファンの対応ということを両方とも考えていて、共に成功している。それがいいか悪いかは別問題ですが。

というわけで個人的な見所としては、こなたと父の家庭内の日常描写だったりする。コタツに入ってテレビを見始めて、それから笑いはじめるまでの、アニメの表現としては不自然で、現実には当たり前の時間なんかが非常に愛しい。