第8話 「居場所」

ハンスのツンデレさが非常にいい感じ。不器用ながらも出来る限りのことをエマのためにする姿は心を打つものがあった。わがままで迷惑かけっぱなしのどこかのお坊ちゃんとは大違いです。

対するエマは、相変わらず感情があまり表されず、メルダース家を自分の居場所だと認めたのはわかったが、その理由がハンスに対する思いからなのかははっきりとわからない。とはいえ普通に考えればフラグが完璧に立ったと考えるのが妥当。

ウィリアムはようやく自分の行為を激しく後悔する姿が描かれ、単な外道な馬鹿という印象は払拭された。仕事に一生懸命なのがエマやエレノアの問題を忘れるためなのはわかるが、これも理由がはっきりとわからなかったので、ウィリアムの感情の流れにいまいちのれない。

エレノアは遂に状況を受け入れて絶望の叫び。感情が高ぶるシーンでは小林沙苗の熱い縁起が光る。

キャラの表情や演出からどんな感情を表現したいかきちんとわかるこのアニメは、自然に感情移入できるし、見ていて不安に感じることがない。わかる人にしかわからない繊細な表現と、だれにでもわかる繊細な表現というのは、違うのです。