第21話 「神の石ラピスラズリ」

「安心しろ、俺たちは離れていてもつながっている」

リーフを引き上げるシーンの作画がよく、また背景動画も活用してよく動いていて、突込みどころの多さにもかかわらず見入ってしまった。他のところが変でも見せ場で一極集中で力を入れてくれれば満足感が味わえるもの。

今回は全体的にリーフの描写に気合が入っていた。序盤、表情の変化を丁寧に描いているのが良かった。その代わりにジャスミンの描写がいい加減だったように感じたんだがどうだろう。リーフの無事に安心するシーンとリーフに感謝するシーンで、リーフに肝心な言葉をかけるとき、両方とも簡単な笑顔で済ませてしまったのは手抜きでなんじゃないだろうか。

突込みどころとしては、まず敵の蜂がなんで蜂なのにさっさと刺してしまわないのか不思議でしょうがなかったこと。他にも何一つ物理的な攻撃をしていないので、一体何が恐ろしかったのかよくわからない。

バルダが崖を駆け下りてリーフを速く引き上げるのも危険な作戦にしか見えない。まずロープの支点になってるところにリーフがバルダが落下する勢いでぶつかったら大怪我するだろうし、それが壊れて飛ばされた後も、実際はジャスミンがギリギリで助けたからいいものの、そうでなかったら崖から落下して下手すれば命はなかったはず。

そもそもバルダは穴の中でリーフがどの程度危険な目に合ってるか良くわからないはずで、急いだ動機も不明。しかしそういうのは見た後に考えたことで、見てるときは勢いにのせられて考えてる余裕はなく楽しめたので、作品の出来としては全然問題ない。