第5話「冷たい手 温かい手」

全編を通して雪歩の不安が表情付けになどよって良く表現されていて、今回の主役である彼女の感情を十分に理解できて良かった。バスケットボールや雨などの気の利いた表現も感情の流れを強調していて見事だった。そういえば雨の描写は舞HiMEでも舞の感情が沈んでる時に効果的に使われていたように記憶している。

しかし、春香の説得で雪歩が簡単に元気を出すのは安易すぎるように感じた。こんなに短い説得で変わってしまうほどに簡単な不安であるようには、それまでの描写の強さもあってどうしても思えなかった。まあ春香の性格は曖昧に描かれていて、ロジカルに評価できるものではないので、その得体の知れない底力に強度を感じる人はそう感じなかったかもしれない。