第5話「さがして、くまくま」

「仲のいい友だちに、一番も二番もないの!」

今回も他愛もないストーリーをかわいい世界観と優れた作画で描いていて楽しかったが、主人公の信念が中途半端に主張されてるのが目に付いた。今回特に目立っていたのが、土日朝の幼児向けアニメに出てきそうな動物たちのキャラデザとネーミングだが、半分世界観にマッチしてるのがいいと思い、半分はあまりにも幼児向けっぽすぎて違和感を感じた。動物達が喋りだすに至ってはあまりのファンタジックさに引いてしまった。みんな仲良しという世界観は嫌いではないのだが、度がすぎると違和感につながってしまう。

さらにそんな空気感の中で、絶対無理なことは絶対にないという主人公の信念が中途半端に主張されてるのがうざったく感じた。一話からそうだが、主人公の悩みと成長を描くのか描かないのかをはっきりとして欲しい。苺ましまろ的なかわいいものだけで構成された世界ならそういう作品として十分に受け入れられる。

とはいえ最初のすずが魚を釣り上げて「豆大福も大好きだけどかば焼きも大好き」とか言ってるシーンなど、アニメーション的にもキャラクター的にも楽しいカットが多く、十分に楽しめるものではあった。