第1話 「始まりの章」

これは良くも悪くもひっかかるところのない非常に気持ちよく見れるアニメ。ネット局が少ないから見れない人も多いだろうけど、Gyaoでもやるらしいので是非おすすめ。

中世風の世界観で盗賊娘と王女様が偶然の積み重ねで出会ってそれぞれの目的のために一緒に旅を始めるという、どこにでもありそうな話で、その出会う過程もどこにでもありそうな話だけど、それを普通に上手に描いていて、非常に楽しめる第1話だった。盗賊なのに実はいい人だとか、王女様なのに殺人を犯してしまったらしいという意外性がまず楽しい。両者の性格も対称的な感じでいい感じです。王女の側近らしい人とか、殺された人の部下の人はそれぞれの大儀に真剣に従って行動してるのが良かった。誰もが真剣に自分の正しいと思うことをやっているのに悲劇が起きてしまう。これが感動的なのです。

世界観としても中世風の世界が美術として十分に描きこまれており、自然に物語の世界に親しむことが出来た。戦争が起こってしまう理由もわかりやすく示されていて、やむを得ない事情と言うのが良く伝わってきた。ここでもキャラとしては王様が最善を尽くそうとしてる姿が示されていて、それでも起こってしまう戦争と言うのがリアリティがあった。

なぜ王女が殺人を犯してしまったのか、盗賊のティナが求めてる宝とはなにか。大きな謎を残しながら、身分の大きく違う娘達の期限付きの旅が始まります。