第一幕総集編

前期の内容や背景知識を十分に伝えていて、前期の感動がよみがえって来るようで、次回以降の準備としては十分で、さらに総集編としての体裁をきれいに整えてあり、新しい話としても十分に楽しめる出来だった。シーンの選び方も急ぎ足になることなく重要なシーンだけを厳選して十分に見せていたので、総集編であると言うことを気にせず最初に見た時の感動を思い出すことが出来た。ハキムという作中人物による解説と言う作りにしたのは、彼の作中での性格を思い出させてくれるだけでなく、自由恋愛を肯定する彼だからこそ説得力のある語りでもあり、非常に良かった。この話は普通のアニメに比べると美術やキャラデザや演出に高級な雰囲気があるわけだけど、音楽がそれ以上に高級感のある美しいもので、そのせいで多少キャラデザの安っぽさが気になることもあったが、音楽によって高級な空気の強い統一感が出ていた。総じてスタッフの第2期への意気込みを感じることが出来る非常に優れた出来で、次回以降が本当に楽しみ。