第14話 「うばわれた宝石」

気合の入ったアニメーションで描かれていたけどやっぱりいきなりやられる青年バルダ。バトルでの役立たずさは昔からってことですか。しかも落下した後のフォローのシーンなし。大人になっても頭に血が上って無謀な行動に出ようとしたところを子供にたしなめられてる不甲斐なさ。だけどそんなバルダが愛しくて仕方ありません。今回の過去の話によってでバルダのキャラとしての深みは一段と増した。何も言わないけど母親の復讐という意味合いもあったんですね、この冒険には。

前回はリーフ母が可愛すぎたのがポイントだったけど、今回は王妃シャーンの魅力が見所だった。エンドンが動こうとしないのを促したのもシャーンだし、プランディンを倒してピンチを切り抜けたのも彼女のおかげ。鍛冶場でエンドンが自分の不甲斐なさに絶望してる時に励ましたのも彼女。他にも細かいところでいつもシャーンが積極的に行動していたりする。旦那は王なのに何もしていない。ジャスミンと他の男二人の関係もそうだけど、このアニメは情けない男性に対する得体の知れない女性のエネルギーといったものを非常に力をいれて描いているように思う。

四人が二人ずつ別れるシーンでのそれぞれのアップはエラく真剣さが伝わってきた。今回は肝心なシーンでキャラの表情がきちんと描かれていて、ストーリーの足りなさを十分に補う説得力があった。シャーンは特に。

最後の樹の下で三人が寝てるシーンは、これからの厳しい旅の前の一時の休憩として非常に心安らぐ映像だった。さーてこれからどんな冒険が待ち受けているんでしょうか。