第4話 「やすらぎのキュアミント!」

大丈夫。あの連続の変身シーンと必殺技が見れるなら、一年間戦い抜ける。きっと大丈夫。

脚本が2話をピークに降下中。前回もうららのプリキュアになる動機などが不十分な感があったが、今回はもっといい加減だった。「わたしも彼女の夢を応援したい」って前回友達になってくれたことを理由にのぞみを助けようとしたうららとパターンと大差ない。まなびストレートよろしくエピソードで語らず、セリフだけでのぞみがこまちの夢を認めたことが語られており説得力が薄い。しかしのぞみが熱心にこまちの夢を肯定しようとするときの話し方は、主人公らしく地に足の着いた感じで、学美のどこか頭の線の切れた感じのする演説より訴えかけてくるものがあった。

「やすらぎ」がほとんど記号的な性格としてしか描かれておらず、またそれが小説家になりたいと何のかかわりもないのもキャラ描写や設定として不十分。しかも必殺技は攻撃をするかと思いきやバリアーで、別にバリアー貼らずに食らっていてもその隙に攻撃できたのだから何の役にも立っていない。まあ子供は気にしないだろうが。しかも、ミントってなんだ? ハッカ? むしろやすらぎどころかレモンより香りははじけてるんじゃないだろうか。これもことばの響きだけで子供向けの設定。(あ、結果としては安らぐか。)

でも卵焼きの話や三人にはやすらぎも知性もないという話は、残りの二人との対比をはっきり示すもので良かった。こまちのエピソードにその尺を使ってくれた方が良かったが。

デルトラクエストジャスミンはツンツンしながら一切気の緩んだ表情を見せない毅然としたキャラで大のお気に入りなのだが、こっちのツンも同様に毅然とした態度を見せて、「おまえもか...」と脱力させないで欲しいものです。

脚本: 羽原大介 演出・絵コンテ:川田武作画監督:高橋任治