第7話 「なつのおしまい(ばいばい)」

えーと、ガラスの仮面の一巻どこやったかな．．．

学美の「見えるんだよね」でシラけてしまったらもうこの作品はダメということで、後はまあ今回の作りこんだ映像と音で表されていた夏の表現のような細部の作りこみを楽しみながら見ていきます。なぜシラケてしまうと言えば、まなびがただのお花畑以上の魅力を見せていないので、全くリアリティのあるキャラではなく、せっかく凝った演出を使っても人形の言ってるようなセリフにしか聞こえないから。堀江由衣は良くやってると思うんだが。

もう急転回もどうでもいい感じで、どうせならイカの怪人でも出てきてトンデモな展開になればユーフォーテーブルの魅力が発揮できるかなあと思ったり。「時をかける少女」の感動が薄かった時なんかは自分の感受性の低下を心配したが、この作品の場合はそれも全くない。

脚本：金月龍之介 絵コンテ：平尾隆之 演出：恒松圭

追記:他の感想サイトなどを見ると、きちんと作品のメッセージを受け取った分析や意見が書かれていて、頭の下がる思いではあるけれど、作品に心を動かされなければ何かを言おうという気も起きないからしょうがない。感動を伴わないメッセージを記号的に解釈して分析することもできるけれど、それなら物語である意義はまったくないわけで、最近のこの作品の受け取られ方を見ると物語だからこそ示せる強度を持ったメッセージがあるということが見落とされてるように思えてならない。