第3話 「要塞島出現! メトロポリタンX危機一髪! 前編」

元々少年向け作品なことに起因する幼稚さが鼻につくようになってきた。これまでは急激な展開の速さやや美術の美しさに目を奪われて気にならなかったんだが、いくらか話が落ち着いてくると気になってくる。例えば最初の講演で、築く予定の防空網や建造中の戦艦と既に故障中のスカイナイト一機でマッハ25の戦闘機を持つ未知の敵と戦うのは可能そうには見えないし、ビリーが大人たちの間で提案するアイデアはどれも誰でも思いつきそうなことで、子供だましにしか見えない。苛電粒子砲だのG型戦略誘導弾だのテクニカルなジャーゴンを並べるのもお子様向けのあざとさを感じてしまう。でもエヴァもそうだったけどノリと勢いで押し切っていたので、この作品も出来次第では気にならなくなるとは思う。

あと10時間でメトロポリタンX滅亡で、避けるためには人質がいるかもしれない敵基地を破壊するしかない、という話はわかりやすくて良い。次回は緊迫した演出を期待したい。

しかし敵基地を視認している一行を乗せたヘリは既にレーダーに引っかかって撃墜されてもおかしくないと思うのだが、未知の敵のアジトに潜入する手段は考えているのだろうか。人質がそこにいるという確証もないのに、あまりにも無謀であるように見える。あと他の人質は完全にスルー?