第8話

うーん、なんだか自分好みではない方向にむかってる感じ。まずシリーズ序盤からの伏線をいろいろと回収したり今後の展開を巧妙に仄めかそうとしているのはいいんだけど、以前も言ったようにそういうミステリ的な面白さについてはこの作品はいまいちで、今回のストーリーついてもそれが当てはまってしまっているように思う。

あとキャラクターのシリアスな側面を前面に出してきているのはいいんだけど、なんというか地味に丁寧に作りすぎていて、テンションが下がってしまう。

ギャグについても、例えばファミレスでの黒子などはまさにこれまでのこの作品の高品質なギャグなのだが、どうも冒頭の佐天に始まる重い展開を示唆する表現のせいで心から楽しめない。

とは言ってもこれはこれまでのこの作品と比較した場合の残念さであって、この作品が他の作品よりずっと面白い作品であることには変わりはない。作画も復活したし、バトルもかっこよかったしでいいところはいっぱいある。是非これまでの伏線やキャラクターの性格描写が今後の展開にどう生かされてくるのか、期待したい。

あと重要な問題ではないけどセミを見せるカットすらあったのに、セミが鳴いている音があまりしないのは違和感を感じた。他のアニメでは夏と言えば盛大にセミが鳴いているのが当たり前だし、現実世界でもそうだからだろう。今回は夏なのに全然夏らしくないように感じたのはそのせいかと思う。かき氷を食べてるシーンはむしろ涼しそうだったし、なんというか夏でも冷たい街という印象。もしかして学園都市は暑くないのか?